質問詳細

ナローくん

りささん

私は今高校2年生です。
芸能界を目指していますが必ずなれるというわけではないので学校の勉強も頑張らないとと思っていますが、
何を優先したらいいかわかりません。どちらも中途半端になってしまいそうなのですがまず何からするのが
良いのでしょうか。

プロダクションからの回答

学生はまず学業優先です。
勉強を頑張りながら、オーデションを受けてください。
勉強したことは、芸能活動にも役立ちます。

個人回答者イメージ

片桐 豊 先生

一言で「芸能界」といっても、俳優なのか、歌手なのか、モデルなのか、お笑い芸人なのか・・・

目指すジャンルによって、学ぶべきこと、身に付けるべきスキルが違ってくるので、何を優先したら良いということは、
一概にいうことはできませんが、一つはっきりしているのは、芸能界で活動・活躍するためには、「頭の良さ」が必要だ、ということ。

この「頭の良さ」というのは、単純に国語とか算数とか理科とかの勉強の成績が良いということではなく、
自分が関わるお仕事の現場が、どういうことを行う作品や番組で、そのターゲットや何を伝えたいのかを考え、
その中で“自分に求められていることはどんなことなのかを理解し、求められていることにきちんと応えられる(表現できる)”頭の良さです。

芸能界に限らず、会社で働くとか、社会で様々な人たちと関わっていく上で、自分の立場や考えだけでなく、
相手の立場や想い、あるいは世の中の動きや話題になっていることなども考えて、自分の行動や発言を考えるということがとても大切な姿勢であり、周りを見渡せる頭の良さ、自分が置かれた状況を理解する頭の良さ、そしてその中でベターな言動を実践できる頭の良さを持っていると、上司や取引先の方、芸能界の場合は監督や演出家、プロデューサーら自分を使って下さる立場の方から、信頼され信用される(仕事で期待して使ってもらえる)ことにつながっていきます。

では、どうやってこの「頭の良さ」を身につけるか。
芸能界を目指す人の中に、勉強が苦手だから芸能界で頑張りたい・・・という人が時々います。

はっきり言ってこれは大間違いです。
むしろ芸能界を目指すからこそ、学校の勉強も可能な限り一生懸命取り組んでもらいたいです。

なぜならば、学校で学ぶ基本的な勉強、国語、数学などの主要5教科のほか、体育や音楽なども含めすべての教科が、「頭の良さ」を身に付ける上で必要な基礎知識や基本的な理解力、そして自己表現するための会話力や身体表現のための基礎能力を培える大切な時間だからです。

どの教科も100点満点を目指せ、といっているわけではありません。
学校の勉強を通じて、覚えなければいけないことをちゃんと覚えたり、分からないことがあったら自分で調べたり、何か疑問をもったならば先生や友達に意見を聞いたり、出された宿題を期限までにきちんと提出したり、仮に勉強が苦手であっても、苦手だからやらないのではなく、苦手だからこそ一生懸命取り組み、分からないからこそ、調べたり理解する努力をすることで、自分の頭で考える力や、いろんな角度から物事を考えられる頭の良さが身についていくのです。

さて、「芸能界を目指すうえで、まず何からしたらよいのでしょうか?」というりささんの質問に対して、
あらためてお答えすると、、、

まずは、自分が「芸能の世界でどんなお仕事したいのか」をしっかり考えてみましょう。

単なる憧れとしての職業ではなく、自分という存在(容姿や得意なこと、キャラクター)を客観的に捉え、自分が監督だったら、プロデューサーだったら、編集長だったら、演出家だったら、それぞれどんな場面や役どころで自分を使うだろうかを考えてみてください。
あるいは、自分がなりたい存在(タレント像)をイメージし、そのなりたい存在になるためには、今の自分に何が足りないのかを考えてください。そうやって考えていくと、自ずと自分が何をしなければいけないかが見えてくるはずです。

そして、なりたいタレント像に必要なスキルを少しづつ磨くとともに、そのスキルをどんな場面で、どんな風に発揮したら、監督やプロデューサー、演出家にとって「役に立つタレント」になれるのかを考えられる「頭の良さ」を磨いてください。

芸能界は、タレントだけで成り立っているわけではなく、多くの関係スタッフの方々やファンの皆さんに支えられている世界です。自分の夢や希望の実現だけを考えるのではなく、自分が目指すその先に関わる周りの方々の立場やニーズを考えられるようになると、きっとそこにあなたの居場所が見つかると思います。

プロダクションイメージ

A・Eプロダクション

先ずは学業を優先してください。
事務所も基本は学業優先にしています。