演劇で食べていく ~俳優の種類「映像俳優」とは?~
映像俳優は、映画やテレビなどの映像作品に出演し、役柄に合わせた演技を行うのが仕事です。
これら「映像作品」と、ミュージカルや芝居などの「舞台作品」の最大の違いは、俳優を撮影する「カメラ」の存在です。
映画やテレビでは、失敗した部分を撮り直したり、順番を入れ替えて似たシーンをまとめて撮影したりすることが可能です。
場合によっては表情をアップで映して感情表現を引き立てたり、映像や音響に手を加えることで演出効果を高めることもできます。
映画やテレビなどの映像作品では、身体一つで全てを表現する舞台に比べ、より多彩な表現や演出を行うことができるのです。
映像作品のオーディションは、あまり一般に公開されることがありません。
なぜならテレビや映画作品の主役には一定以上の知名度が求められるからです。そのため制作サイドで選ばれた芸能プロダクションにのみオーディションの告知や出演依頼が出され、出演者の選考が行われます。
その後一般から募集をかけるとしても、募集するのは「エキストラ」のみ、というケースも多々あります。
それだけに映像作品のオーディションは大変貴重です。興味がある映像作品のオーディション告知を見かけたら、積極的にチャレンジしましょう。
映像俳優の収入源
世間一般の女優や俳優と呼ばれる人たちは、ほとんどが「映像俳優」です。
映画やテレビに出続け、有名になれば、俳優業以外でも収入を得ることができるようになってきます。
映画やテレビドラマなどの演劇の仕事以外に、テレビ番組やCM広告に出演することもあります。
肩書きは「俳優」でも、演劇作品にはほとんど出演せず、テレビ番組やイベント出演をメインに活躍する人もいるほどです。
映画やテレビの出演料は?
ドラマの場合、主役の出演料は1話につき80~200万円が相場です。
連続ドラマの主役ともなれば、出演料は全11話(1シーズン)で1000~2000万円にも及びます。
ドラマが話題になれば、他の映像作品への出演や映画化など、さらなる波及効果も期待できます。
映画の場合、出演料は映画の規模や制作費によって大きく上下します。
映画の主役なら、150~500万円ほどで出演契約を結ぶのが通常です。
制作費が豊富な映画は、普通のドラマよりも宣伝や制作にお金をかけられます。
撮影期間が長期に及ぶ分、他のスケジュールに左右されず役作りに没頭できるというメリットもあります。
映像俳優は他の俳優業に比べ、出演料が高額なケースが多いです。
映画やテレビに出演し続けていると、テレビ番組の出演や、CMや広告出演など他の仕事の依頼も増えてきます。
(CMに出演できれば1年間で何千万円もの契約になる場合もあります)
メリットが大きい分、他の俳優業よりも競争が厳しい世界ですが、演劇一本だけではなく他のジャンルにも活躍の場を増やしたいのであれば、「映像俳優」の道を目指すのも良いかもしれません。