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  • 2018年01月14日

ももち、橋本奈々未のあとも人気アイドルが続々と… 2017年に卒業〜芸能界引退したアイドルを振り返る

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乃木坂46の橋本奈々未さんやカントリー・ガールズの“ももち”こと嗣永桃子さんといった人気アイドルが、グループを卒業、即芸能界を引退したことは昨年前半の芸能界で大きなトピックスとなりました。この二人の完全引退は、あとに続くアイドルたちにも卒業後の進路の考え方として影響を与え、その後も一線で活躍していたアイドルが卒業即引退するケースが続きました。今回改めて2017年に引退したアイドルをまとめつつ、この傾向は2018年以降も続くか考えてみたいと思います 。

 

解散した℃-uteの最年少・萩原舞さん、フェアリーズ・藤田みりあさんらが引退

まず2017年前半のアイドル界の大きなトピックスとしては、6月、ハロー!プロジェクトの人気グループ・℃-uteが解散したことが挙げられます。その最年少メンバーだった萩原舞さんはグループ卒業と同時に芸能界からも卒業。卒業後は「海外に行って英語をしゃべれるようになりたい」と語っていました。小学生の頃から活動している芸歴15年のベテランアイドルですが、卒業時にはまだ21歳。新たな人生をスタートさせるには、決して遅くないタイミングでした。

フェアリーズのメンバーだった藤田みりあさんは、昨年1月にグループを卒業、芸能界を引退しました。芸能活動を通して、さまざまな人との出会いを通し、芸能以外の道にも興味を持ったとのことで、進学し、次の道を模索していきたいと希望を語っていました。

HIPHOPアイドルユニット・リリカルスクールは、昨年2月メンバーを再編成し、一気に新体制となりました。それを機に、グループを初期から支えてきたメンバーのayaka(大部彩夏)さんは芸能界を引退しました。

 

アプガ佐藤綾乃さん、Dorothy白戸佳奈さんなど下半期もアイドルの引退が続々

ハロー!プロジェクトの研修生“ハロプロエッグ”出身のアップアップガールズ(仮)のメンバー・佐藤綾乃さんは9月のライブをもって、グループを卒業、引退しました。佐藤さんは、歌やダンス以外にも、衣装をコーディネートしたり作詞も手掛けるなど、メンバーの中でもひときわ多才な面を披露。小さな頃から人を楽しませることが好きで、今後も「人を笑顔にできる職に就きたい」と語っていました。

仙台発のグループ・Dorothy Little Happyのリーダー・白戸佳奈さんは7月のライブをもって卒業、芸能界を引退しました。Dorothy〜は、5人組グループとして活動していたところ、2015年に3人が卒業(3人は現在callmeとして活動中)、さらに白戸さんの卒業で、現在は高橋麻里さんの一人体制になりました。その白戸さんは引退後の8月、横浜アリーナで行われたライブイベント「@ JAM EXPO」で、先に卒業した3人とともにステージに登場、2年ぶりに5人体制のDorothyのライブを見せ、ファンを喜ばせました。

同じく仙台発のグループ・Party Rockets  GTのメンバー・FUMIKA(菊地史夏)さんは12月のライブをもって、進学のためにグループを卒業し、芸能界を引退しました。FUMIKAさんは2012年の結成当時からのオリジナルメンバー。当初は、現在のSUPER☆GiRLSのエース・渡邉幸愛さんもメンバーとしてともに活動していました。

「いちごみるく色に染まりたい。」のメンバーでプロデューサーも務めた高橋優里花さんは11月19日のグループ結成1周年記念ライブで卒業、芸能界から引退しました。元「乙女新党」のメンバーとして2013年にデビューした高橋さん。「乙女新党」には現在NHK連続テレビ小説『わろてんか』ヒロイン・葵わかなさんも在籍していました。高橋さんは「中学3年生の時からずっとアイドルをやってきましたが、20歳になってみて新しいことに挑戦して楽しんでいきたいなと思いました」と引退の理由を語りました。最後のライブでもやりつくした、満足感のある表情でした。

また、グループ卒業即引退ではありませんが、アイドリング!!!の結成メンバーで元リーダーの遠藤舞さんは2017年いっぱいで芸能界から引退しました。2014年にアイドリング!!!を卒業して以来、ソロシンガーとして活動していましたが、「30歳を前に新たにやりたいことが見つかった」という理由で、8月に引退を発表。12月13日にラストアルバムをリリース、12月17日にラストライブを開催しました。

そして12月31日にはハロー!プロジェクトのアンジュルムのメンバー・相川茉穂さんがグループ、そしてハロプロからの卒業を発表しました。相川さんは「パニック障害」を患っており活動を休止していましたが、病気は快方に向かっているもののグループ活動を再開できるめどが立たない中、ファンのことを考え、自ら卒業の道を選んだといいます。「引退」という言葉は使っていませんが、芸能活動は辞める方向になりそうです。

同じく12月31日には、E-girlsのメンバーとしても活躍したFlowerの藤井萩花さんも芸能界を離れることを発表しました。藤井さんは「椎間板ヘルニア」を患い休業中でしたが、快復のめどが立たず、スタッフやファンのことを考え、「全く違う世界や場所で可能性を広げてみてできることや、新たに挑戦したいことをみつけて成し遂げたいという気持ちが日増しに大きくなっていきました」とその理由を明かしました。

 

人気アイドル が卒業後もソロとして成功する人は一握り   “普通の女の子”も大きな選択肢か

今回紹介した中では、相川さんや藤井さんは病気のためにやむを得ずという形ですが、その他の人たちは、現役でまだまだ十分活動できる中で、自ら新しい道を選んでの引退でした。

これまで人気アイドルは、グループ卒業後、芸能界で次のステップへ進む人が多く、なかでも特に多いのが女優の道。前田敦子さん、大島優子さんをはじめAKB48卒業生で女優活動をメインにしている人も数多くいます。ただ、人気のドラマや映画にコンスタントに出演できたり、その演技力が多くの人に認められる存在になるには簡単な道ではありません。

またソロや新たなユニットで歌手活動を続ける人も少なくはないですが、こちらの道でもグループ在籍時と同じスケールで人気を維持できる人はごく一部です。そんな厳しい状況のなか、アイドルがグループを卒業する年代である、18歳くらいから20代半ばというのは新しいことを始めるには決して遅くない年齢。歌や演技などでソロでも一線で活躍できる見込みがある人や、たとえグループ時代の人気を維持できなくてもマイペースに自分のやりたいことを追究していければという人は、芸能界に残るという選択肢を選ぶと思いますが、それ以外では新たな道を考えることは、その年代の女性にとって賢明な選択と言えるかもしれません。

華やかな世界で多くのファンから歓声を浴びるという体験をすると、未練が残る人もいると思います。でも橋本さんや嗣永さんのようなトップランナーたちが“芸能界引退”という選択を見せたことは、あとに続くアイドルたちにとって、気持ちの区切りをつける判断の見本になり、大いに意味のあることだったと思います。

自分が納得のできるところまで全力で活動し、その後はすっぱり引退して、第2の人生を考えていくことは、今後の人気アイドルの生き方として多数派になっていくのかもしれません。

またアイドルの引退といえば、ハロー!プロジェクトの「こぶし ファクトリー」のメンバーから1年で3人もの卒業、脱退者を出したことはファンを驚かせました。藤井梨央さんが7月「ルールに反する事案が発生しマネージメント契約を終了」とされたのをはじめ、小川麗奈さんが7月「不安神経症」で活動休止していたところをそのまま卒業。そして田口夏実さんが12月「専属マネージメント契約を解除」と、ファンも、そしておそらく本人たちも不本意な形で引退していったことも大きなトピックスでした。

10代の女の子が、体調面、プライベートとのバランスをとりながら芸能活動することは決して容易なことではありません。大人の世界で仕事をしているという自覚を持って周りに迷惑をかけないということは大前提ですが、まだ10代でアイドルとして十分活動できる年齢の人でも、芸能活動を負担に感じたり、プライベートで優先したいことができた際は身を引くというのもひとつの選択肢なのかもしれません。

文/田中裕幸