皆さんは、オーディションやプロダクションに履歴書を送った経験はありますか?
もちろんまだ実際に応募をしたことがない方もいるとは思いますが、中にはすでに書類選考に何回もチャレンジしている人もいるのではないでしょうか?
ちょっと待ってください。本当にその履歴書で「合格」を掴めていますか?
この特集では、芸能界のオーディションや新人募集の選考で、少しでも合格の確率を上げていただくためのテクニックを紹介していきます!
本特集は、一般的な芸能プロダクション向けの履歴書の書き方について説明したページです。narrowのWEB履歴書の登録方法については、WEB履歴書の作り方をご覧ください。
はじめに…
芸能界のオーディションには、一般的に2つの方法があります。
オーディション応募者全員と面接を行う「会場選考」と、オーディション応募者の履歴書を見てから面接を行う「書類選考」です。
そして実は、芸能界のオーディションはほとんど「書類選考」ばかりです。一体なぜでしょうか?
オーディションのほとんどが書類選考の理由
会場選考」は応募者全員と直接面接を行うため、精度が高い審査をすることができます。例えば「書類上ではダメだと思ったが、実際に会ってみたら書類で見たよりも全然良かった!」というケースです。
書類では気付けない魅力を、実際に会うことによって見つけ出すことができるのが「会場選考」の最大のメリットなのです。
しかし「会場選考」をするためには、オーディションを行う会場を用意しなければいけません。会場を借りて選考を行う場合は、お金もいっぱいかかります。
大きい会場になればなるほど、会場を用意するために必要なお金も大きくなります。
また応募者全員と面接を行う必要があるため、書類選考よりも時間がかかります。
採用担当者が何日もかけて全国を巡り、応募者に面接を行うオーディションもありますが、これには膨大なお金と時間がかかっています。
そして「会場選考」で特に問題となるのが、応募者の正確な人数が事前に分からないことです。
用意した会場の大きさに比べて、来場者が多すぎても少なすぎても問題です。来場者が多すぎると、会場に入りきらない参加者は選考に参加できませんし、来場者が少なすぎると、用意した会場のスペースが完全に無駄になってしまいます。
また、最も残念なケースでは「応募したいけど時間が合わない」という理由で、応募自体を断念してしまうというケースすらあります。
これは応募者にとっても主催者にとっても、非常に大きな『機会損失』です。
「会場選考」の場合、開催する日時を主催元が指定しなければいけないため、応募者の都合が悪ければ、そこで「終わり」です。
都合が悪い人のために、会場を用意し直すことはできません。
「会場選考」は主催元に『お金』と『時間』、『機会損失』のリスクがつきまといます。
そのため「会場選考」のオーディションは、めったに開催されることはないのです。
「書類選考」であれば、事前に会場を用意する必要はありません。
お互いの都合が合う時間に、いつでも面接を行うことができます。
「書類選考」の最大のメリットは、応募者も採用担当者も「自分の手が空いた時間に参加できる」という点です。
応募者は履歴書を送って、応募先からの連絡を待つだけで良いですし、採用担当者も自分の空いた時間に届いた履歴書を見て選考を行えば良いため、「書類選考」は双方にとって非常に有効な手段です。
上記の理由により、芸能界のほとんどのオーディションは「書類選考」によって行われています。芸能界デビューを成功させるためには、書類選考に必ず必要な「履歴書」が、非常に重要な鍵を握っているのです。
履歴書を書く前の心構え
書類選考に応募するためには、まず履歴書を送らなければいけません。
しっかりと書かれた履歴書は芸能界デビューを目指す皆さんにとって非常に重要な武器になります。
(反対に書き方が悪ければ、深刻なマイナス評価にもつながりかねません)
履歴書を上手く使って、採用担当者に対していかにアピールするかが、芸能界デビューの鍵を握ってくるわけです。
何よりも書類選考を突破しないことには、先へ進むことはできません。
採用担当者が見たときに「この人と会ってみたい」と思ってもらえる履歴書が書ければ、書類選考は合格できます。
履歴書を送る前に、自分の履歴書を「採用担当者になった気持ち」で見てください。
周りの友達や家族に履歴書を見てもらうのも良いかもしれません。
大事なのは、客観的な視点を持つことです。
審査をするのは採用担当者であって、自分ではありません。「良い履歴書」だと判断できなかった場合は、もう一度自分の履歴書を書き直してください。
履歴書は大きく分けて2つ
履歴書には、フォーマットや項目が決まっている「プロフィール」部分と、自分で自由に文章を書いたり、写真を貼り付けることができる「自己PR」部分の2つがあります。
プロフィールが良くても、自己PRが悪ければ合格にはなりませんし、反対に自己PRが良くても、プロフィールがしっかりと書けていなければ合格にはなりません。
厳しいことを言うようですが、プロフィールと自己PRの両方が、採用担当者の目に止まらなければ「合格」をつかみとることはできないのです。
履歴書を書く順番
まずは項目が決まっている「プロフィール」部分から書き始めましょう。
他の人と差をつける「自己PR」部分は、よく考えてから書くことをおすすめします。
プロフィールは「氏名」、「住所」、「連絡先」などの個人情報を記載する項目です。
自己PRとは「趣味」、「特技」、「志望動機」などを指します。
順番通りに書き始めると、自己PRで詰まってしまい、残りの項目を書くことが面倒になってしまうこともあります。
そうなってしまうと、とうてい良い履歴書を書くことはできませんので、まずは書くことの決まっているプロフィール部分から確実に埋めていきましょう。
プロフィール部分の書き方
プロフィールには、身長や体重、生年月日など、決められた項目を記入する必要があります。
正しい数値・正しい情報を正確に記入しましょう。
もし間違った情報で書類選考に合格しても、面接で不合格になります。
さらには相手側にも、非常に悪い印象を与えてしまい、頑張って作った履歴書も水の泡。
お互いの時間のムダになってしまいますね。
そうならないよう、プロフィール部分には自分の最新情報を正確に記入するようにしましょう。
自己PR部分の書き方
さあプロフィールの作成作業が完了すれば、次はいよいよ写真や文章を自由に書き込める「志望動機」、「自己PR」の書き方です。
ここで他の人と違いを見せ、自分を最大限アピールすることができれば、書類選考突破の確率もグンと上がってきます。
その中でも最初に気を付けなければいけないのが「趣味」や「特技」の項目です。芸能界では特に「特技」が重要視されます。しっかりと内容を記入しているでしょうか?
人に自慢できる特技がある方は必ず記入してください。実際に「写真はダメだったが、特技が面白かったので合格にした」というケースも珍しくはありません。
「特技で自慢できることがない」という方は、自分らしさや個性を出すことができる「趣味」をしっかりと記入しましょう。
次に「志望動機」です。いつも決まった志望動機を書いていませんか?
使い回しで、当たりさわりのない内容になってしまっているのではないでしょうか?
オーディションやプロダクションの応募要項や、担当者からのメッセージには「どんな人を求めているのか」が書かれています。内容をよく読んだ上で応募してください。志望動機と自己PRは全くの別物です。
志望動機は「なぜそのオーディションを受けたいのか?」、「なぜそのプロダクションに入りたいのか?」を書く場所であって、自分の長所をアピールする場所ではありません。
あなたがどんな意志を持ち、そのオーディションに応募しているのか、どんな理由でそのプロダクションに入りたいのか、を自分の言葉でしっかりと記入するように心がけてください。
そして「自己PR」です。
この項目で、あなた自身を最大限にアピールしてください。
自己PRは、どのオーディションやプロダクションに対しても活かすことができます。
あなたにしかない魅力を存分に書いてください。
志望動機と一緒にならないように、「私は○○ができます」、「××が得意です」といった具体的なアピールポイントを書くように心がけましょう。
※グランプリやコンテストに受賞した経験がある方は、そのことも必ず記入しましょう。
最後に「写真」です。写真は、書類選考において最も重要視されます。
顔、全身、バストアップなど、たった数枚の写真であなた自身の魅力をビジュアルで伝えなくてはなりません。
ここで注意しなければいけないのは、「写真の向き」です。履歴書の向きにあわせてしっかりと貼りつけるようにしてください。
WEB履歴書を登録する場合も同じです。横向きの写真や集合写真、プリクラなどでの登録はマイナス評価につながります。
撮影の際は、顔が判別しやすいように写真を撮影しましょう。自分でうまく撮れない人は友だちや家族に頼んで、撮影してもらいましょう。一番良いのはオーディション用の写真を、スタジオなどで撮影してもらうことです。一度撮影しておけば、様々なオーディションに応募する際にも便利ですね。
書類選考の写真は採用担当者が一番初めに見る部分です。
つまり、写真が良ければあなたの第一印象も良くなるということになります。
ちゃんとした写真で応募することは誰でもできるはずです。
当たり前のことをしっかりやることが、書類選考で合格を勝ち取る重要なポイントになるのです。
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いかがでしたか?書類選考で合格をとるためのテクニックは参考になったでしょうか?
履歴書写真の撮り方に関しては、次回の特集で詳しく解説していきます。
色々なオーディションやプロダクションに応募するのであれば、narrowのWEB履歴書が便利です。
WEB履歴書であれば、紙の履歴書のように応募のたびに同じ内容を書き直す必要はありません。
編集内容を途中で保存することもできますし、書き間違いもその場で訂正できます。
何事も、まずは挑戦してみることが大切です。
良い履歴書を作ることによって、デビューへの夢に一歩近づくことができるのです。
がんばってくださいね。