• 2016年02月08日

アーティストオーディションに参加するなら覚えておきたい3箇条とは!

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アーティストオーディションには、自作での応募や既存曲での応募があります。
どの部門にも共通して言えることは、人々に何かを感じさせ、共感させられる可能性を表現できるかどうかです。例え粗削りであったとしても、それができればCDデビューへの道は限りなく近づいていきます。
では、そのためにはどんなことが大切なのかを解説しましょう。

歌は会話と同じように聴衆と気持ちのやりとりをしよう

どんな楽曲であっても、アーティストオーディションで、まして人の前で歌うという行為は、聴衆のために歌っているのであり、自分のためではないことを忘れてはいけません。そして、歌は聴衆と気持ちのやり取りをするためのものです。
よく見かけるのが、自分一人で盛り上がって熱唱しているケースです。これでは独りよがりに過ぎません。その結果、聴衆には何も届かず、聴衆の気持ちはどんどん冷めていく一方です。
聴衆のために歌うようになると、反応を肌で感じることができるようになります。会話と同じように歌ってみてください。聴衆の気持ちを感じ、そして更にそれに応えていく。それができれば聴衆の心に届く歌になるでしょう。そして、そんな歌は例え録音しても分かるものです。録音データを送って審査を受ける場合でも間違いなく聞き手に伝わることを覚えておきましょう。

選曲が複数必要な場合、同じ世界観の曲を選ぼう

ではアーティストオーディションでどんな楽曲を選べば良いのでしょうか。
オーディションの場合、一曲だけを持ち歌にしてももちろん参加できますが、色々な可能性を感じてもらうためにも複数曲を持ち歌にしておく方が有利です。その際、世界観の異なる曲を持ち歌にするのは不利になります。それはアーティストとして未完成な歌唱で、全く異なる世界を表現することは不可能だからです。例えば大人社会に反抗する若者の歌と恋人同士の甘いだけの歌を、同じ人が同じステージで歌うようなものです。
原曲の世界観が似た歌で、違ったアーティストの歌を選曲する方が、自身のアーティストとしての世界観がストレートに審査員に伝わるのです。

オーディションは完成度の高さを求めていない

オーディション会場では他の参加者の歌も聴くことができるでしょう。
それを聴いて、自分よりも上手いと思うと委縮や緊張、力んでしまったりするかもしれません。ですが、アーティストオーディションは歌の上手い下手を競うものではありません。ましてやどれほどよく声が出ているかを競うものでもありません。アーティストとしての表現力の可能性を見極めるためのものですから、その時点での完成度の高さは求められていません。他の出場者と競うものではないのです。まして、あなたの世界観はあなただけにしか表現できないものですから、あなたの世界観が全ての人に届いたかどうかを肌で感じること、すなわち会話に専念して下さい。
そうすることが結果的にオーディション合格に繋がっていくはずです。


オーディションで最も大事なのは、あなた自身の世界観を会話として聴衆に伝えることができるかどうかということを説明してきました。
緊張から、声が日頃練習していたように出なかったとしても、会話として成立していればアーティストとしての可能性を存分に見せられているはずです。そしてその可能性が大きければ大きいほど、興味を持ってくれる音楽出版会社も現れるでしょう。

この記事を書いた人:田中タロウ