アイドルグループのオーディションに必ずあるといっても過言ではない、歌唱審査。アイドル歌手を目指すオーディション初心者が審査員に効率良くアピールするには、どうしたらいいのでしょうか?
歌う曲の歌詞はきっちり覚えていく
歌唱審査でありがちなのが、緊張して歌詞が飛んでしまうこと。
カラオケ機械を使用した審査の場合には、モニターで歌詞をチェックすることもできるかもしれません。しかし、課題曲があってそれを歌い込んでいかなければいけない場合、歌詞を覚えているのは当たり前です。歌詞を覚えていないということは、練習不足だと判断されるかもしれないのです。
また、カラオケ審査の場合に、歌詞を目で追いすぎてしまって審査員へのアピールができていないケースもあります。審査員はあなたの“カラオケ”を聞きたいのではありません。歌を聞きにわざわざ集まっているのですから、気持ちを込めて歌い上げるようにしましょう。
難しい歌ではなく、自分がうまく歌える歌を選ぶ
歌手志望の人の中には、歌唱審査で「歌うのが難しい」「テクニックが必要になる」曲を選ぶ人も少なくありません。ですが、いざオーディションになるとうまく歌えないという失敗はありがちなもの。これでは意味がありません。
オーディションは歌のテクニックを見せるための場所ではありません。あなた自身がうまく歌える曲であれば、難しい曲でなくてもいいのです。「自分の声質に合っている曲」や「きれいに歌い上げることができる曲」を選んだほうが評価されやすいでしょう。
余裕があれば、フリを入れてアピールする
オーディションでは、歌はうまいのに棒立ちになってしまう人がいます。これではアピール不足とも言えるかもしれません。やりすぎてしまうのも問題ですが、ある程度はアピールしたほうがいいでしょう。
たとえば、簡単なフリがあるアイドルソングならば、歌いながらフリも披露してみる。そうすることで、審査員にもアピールすることができます。アイドル歌手志望の人は、歌唱審査ではかわいらしくて難易度が低いダンスの曲を選ぶのも大事です。
審査員の目をしっかり見る
その日初めて会う審査員と目を合わせるのは恥ずかしいかもしれません。でも、審査員の目をしっかり見て歌ってください。
歌手は人に伝える力を持っていなければいけません。お客さんのほうを見ずに、下を見ながら歌っているミュージシャンはいません。審査員の目を見てアピールしましょう。
媚びた選曲は避ける
大手アイドルグループや事務所のオーディションの場合、有名な作曲家や作詞家、プロデューサーが歌唱審査に参加することもあります。そういった方々が手掛けた楽曲をあえてオーディションで歌う参加者がいますが、実はこれはとっても危険な行為だって知っていましたか?
まず、そういうことを考える参加者はたくさんいます。つまり、ありふれたアピールにしか映らない可能性が高いのです。
また、その曲をカッコよく歌いこなせるのならば何の問題もないのですが、そんなに歌い込んでいないことが露呈してしまうケースも多々あります。そうなったら、「うまく歌えないのになぜ選んだのか、もしかしてスタッフに媚びているのか」と気付かれてしまいます。余計なことは考えず、自分らしく歌える曲を選んだほうが評価されやすいでしょう。もちろん、その人が作った楽曲が大好きならば問題はありません。自信を持って、堂々と歌い上げましょう。
ちなみに、歌唱審査で他事務所のアイドルソングを歌うのはNGだと思っている人もいますが、そんなことはありません。「この曲でアピールしたい」という理由がはっきりしており、歌った理由を聞かれてもしっかり受け答えができるのならばこだわらない、という事務所も増えています。ただし、突っ込まれた質問をされてもちゃんと答えられるようにしておく必要はあります。
また、アイドルソング以外を歌っても問題ありません。異性のアーティストの曲を歌うのも大丈夫です。
ただし、あまり有名ではない曲は避けたほうがいいでしょう。審査員もあなたがうまいのかどうなのか、判断できません。
歌唱審査では、たびたび練習のしすぎで喉が壊れかけている人がいます。選曲も大事ですが、オーディション当日に美声を響かせることができるよう、日々のケアを忘れずに!