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  • 2019年07月22日

関西テレビドラマ「僕らは奇跡でできている」プロデューサー(ケイファクトリー所属)に聞きました!「キャスティングの際に重視すること」「これからの俳優に必要なこと」とは?

佐々木蔵之介さん・佐藤隆太さんなど、演技派俳優が所属する芸能事務所、ケイファクトリー。俳優部のほか、ドラマを制作する制作部がある点は特徴的です。2018年に放送された高橋一生さん主演のドラマ「僕らは奇跡でできている」をはじめ、数々のドラマのプロデューサーをつとめる千葉行利(ちばゆきとし)さんにお話を聞かせていただきました。

千葉行利さんプロフィール

プロデュース作品

KTV「僕らは奇跡でできている」
TBS「カンナさーん!」
KTV「僕のヤバイ妻」
NTV「エンジェル・ハート」
NTV「Woman」
NTV「Mother」など

演出作品

THK「限界団地」
CX「僕とスターの99日」など

制作部(ドラマ制作)と俳優部(芸能事務所)の両方がある「ケイファクトリー」の強みとは?

ケイファクトリーさんは、制作部と俳優部があり、それぞれが実績を持っている点が特徴的ですが、両方あるからこその強みを感じていらっしゃる点があれば教えてください。

同じ会社という立場から、制作側としての客観的な視点を俳優さんに遠慮せずに伝えられる、というところですね。

制作側と俳優事務所では俳優さんのレベルや旬などに対する認識に差があることが多いんです。お芝居の質、あるいは今世の中が求めているお芝居、その両方を制作側から俳優部に言えることは一番の強みだと思います。

正直、制作側と俳優は、一緒に作品を作る仲間でもあるんですが、ある意味敵なわけですよ。楽しく活気のある現場にしたい反面、馴れ合いにならないよう厳しくするところは言いたくなくても言うし。他所様だとやはり歯に衣着せちゃうもんですから、結果あんまり伝わらなかったりするんです。同じ社内でもマネージャーの立場だと思いもあるので、どうしても自分のところの役者をひいき目に見てしまうことがあります。制作部は部署が違うので「ここが足りてないよね」など、芝居に対する率直な感想を忌憚なく言えるので、俳優も広い視野で自己分析できるということかな。

なので時に厳しい言葉をかけられるかもしれないんですけど、実力をつけて求められることをちゃんと把握していける環境じゃないかなと思います。そういうことを伝えながら育てようという姿勢の会社だと思います。

お芝居の質を勉強するなら「僕らは奇跡でできている」「獣になれない私たち」を見よう

ご自身が携わられた作品の中で、特に若い方に見てほしいと思う作品があれば教えてください。

去年の作品だと「僕らは奇跡でできている」「獣になれない私たち」はお芝居の質が勉強になると思います。少し前だと「Woman」ですね。あと、求められているものを忠実に演じている点では「僕のヤバイ妻」もいいと思います。みなさん持ち場をきちんと演じられていた印象があります。

これから作ってみたいのは「世の中からスマホがなくなったら」をテーマにしたドラマ

令和を迎え、今後も新たな時代に合った作品を作られていくと思うのですが、特にこれからはこんなジャンルや作品を制作したい、というものがあれば教えてください。

企画が通るか通らないかでいうと通らないんですけど、ファンタジーやSFをやりたいです。今は時代が追いついちゃってて、AIなんかもあるので少し前にSFだと言われたものはあながちSFとは呼べなくなってきている。

通信もかなり進歩してて何でもできちゃうので、それがない世界、例えば「世の中からスマホがなくなったらみんなどうするんだろう」というテーマの作品を、現代の話としてやったらある意味SFだと思うんですよね。今の若い人たちは「足りないものがあって気づく」人が多いと思います。「昔はこうだった」みたいな昔話をしてもたぶんピンとこないと思うので、現代を舞台にしてやりたいですね。

ドラマのキャスティングの際に見る場所とは?

ドラマのプロデューサーとしてキャスティングやオーディションに関わることもおありだと思いますが、キャスティングの際に重視するポイントお教えいただけますでしょうか。

うーん……やっぱり個性ですかね。顔の形も見ますよ、最初から芝居が上手い人はいないので。パーツで言うと、目は一番大事ですけど、口元も相当見ますね。口元はある程度上品なほうがいいというか、口を開いて歯並びが良くないと気になってしまいます。

確かに口元の印象は見ていて気になりますよね。

歯並びは大事です。いいところあるんだけど口元が残念だなと感じた人には、直接ご本人に伝えるようにしています。今は矯正に時間がかからなくなり、半年くらいで終わることもあるから、お芝居をするならお金をかけてでも直したほうがいいと思います。滑舌も変わりますしね。また、体の動きやしぐさも見ますね。全体の動きがチャーミングかどうか。

演技力や容姿ではない大事なポイントは演じられる「幅」

もちろん人間性もありますし……あとは器用かどうかかな。例えばかわいらしい純粋そうな印象の人が悪女も演じられるかどうか。ヤクザのような雰囲気の人がいい人も演じられるか。

幅が大事なんですね。

そうですね、ワンタイプだと厳しいと思いますね……例えば菅田将暉さんはすごい器用ですよね、どんな役でもできる。いちばんいいのは、ルパンも次元もどちらでもイメージできる、複数の特徴の役ある役をできるほうがいいと思います。

実際関わった中で印象に残っているのは高橋一生さん、柴咲コウさん、北香那さん、芦田愛菜さん

過去に現場で関わられた俳優さんで、特に印象的だった方はいますか?

子役時代から知っていて、ご一緒する機会の多い高橋一生さんは目力もありますし顔の筋肉が柔らかいですね。
最近ご一緒して、すごくいいなと思ったのは北香那(きたかな)さん。「バイプレイヤーズ」のジャスミンや「僕らは奇跡でできている」でも生徒役で出演してくれたんですけど。落ち着いてるんですよね。

顔の筋肉の柔らかさも大事なんですね! 想像がつかなかったポイントです。

表情に関わってくるので、大事ですね。あと柴咲コウさんは、デビューしたての頃にご一緒していたんですけど、すごく目がきれいで「売れるんだろうなぁ」と思いました。

「Mother」でご一緒した芦田愛菜さんもものすごいオーラでした。持って生まれた雰囲気もあると思うのですが、見てるほうが「あー、救ってあげなきゃな」と思うような動きで役に対する想像がとても膨らみました。集中力も高いし我慢強いし。室蘭でマイナス15℃とかの中をスカートに裸足で走らないといけないシーンがあって。「大丈夫ですか?」と言っても「はい!」って言って泣き言も言わないし、すごいなと思いました。

キャスティングで探していた基準と違ったけど選んでしまったエピソード

本来探していた役柄とは少しずれているけど選んでしまった(選ばずにいられなかった)ということはありますか?

まあまあよくあるのが、年齢ですね。例えば18歳の役ができる人を探していた場合、ちょっとその範囲からはずれたもう24歳とか、まだ14歳という人が残ったりするんです。その年代にジャストな人たちが決め手に欠けたということもあるんでしょうけど、年齢が合っていない人たちのほうがその役にふさわしいポイントがあったということですよね。例えば、「Mother」のオーディションの際に当時5歳だった芦田愛菜さんが、7歳の役の選考に通ったという話は聞いたことがある方もいるかもしれません。

こちらも選ぶ基準に何が足りていないかを気付かされます。幼すぎるよね、とか年取りすぎだよね、という年齢基準で選んで物足りないということは、見るべきポイントはそこじゃなかったっていうことですよね。「ああ、24歳でも幼さがあったらいいんだ」「14歳でも18歳に見える大人っぽさがあればいけるな」とか、こちらがそれを自覚して選ぶ人の幅を広げたほうが、年齢じゃない持ち味を生かした選び方ができる。そういうことはまあまあありますよ。

若い俳優さんに期待するのはハングリーさ。人の真似でもいいから極めよう

これからの若い世代の俳優に期待するのはどんなことですか?

そうですね……ちょっと勉強不足な子が多い印象があります。例えば「映画が好きで観てます」「俳優の◯◯さんが好きです」と言う人に「そうなんだ、どの作品が好きなの?」と聞いても答えられない人が多い。あれ、見てないんだなきっと、となって終わってしまう。本当になりたければ、もうちょっとハングリーにやったほうが相手にも伝わると思います。

これは賛否両論あると思うんですけど、模倣が一番の早道だと思うんです。まずはなりたい人や素敵だなと思う人のお芝居ができるようになるっていうのをやったらいいと思うんですよね。

人の真似はしちゃいけないと思ってる人も多いと思いますが、真似してみることも大事なんですね。

研究するならするで、極めたほうがいいと思う。芸人さんはよく、その人の物まねなんでもできちゃったり、その人が言ったおもしろトークを全部覚えてて言えちゃったりしますよね。そのぐらいじゃないと駄目だと思うんですよね。本当に俳優になりたかったらできると思いますし。

まずはひとつだけでいいから、好きな誰かを完コピできるようにしたらいいんじゃないかなと思います。好きな作品の有名なシーンでもいいですし。ひとつ完コピしていたら、それだけでも、オーディションでは相当面白がられると思いますよ。「あ、似てる~!」と思わせられたら、かなり印象に残ります。

俳優は実力をつければ一生できる仕事。本気でやりたい方のサポートは全力でする事務所です

最後に、この記事を読んでいる俳優志望の方、ケイファクトリーさんのオーディションを検討している方に一言お願いします。

本気で俳優になりたい人に来てほしいです。俳優は、実力をつけていけば一生できる仕事だと思います。合格してやる気がある方には食べていけるようになるためのサポートは全力でする事務所ですので、よろしくお願いします。

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取材協力: ケイファクトリー

ケイファクトリーは川平慈英を筆頭に、佐々木蔵之介、佐藤隆太などジャンルを問わず幅広く活躍する俳優が所属。役者の個性に応じた育成・マネージメントと、映画・テレビ・舞台等の制作を兼ね備えた総合プロダクションです。

未経験でも構いません。

この記事を書いた人:narrow運営チーム