プロフィール写真はオーディションに必要な書類のなかでも、特に重要なもののひとつです。たくさんの応募書類のなかから審査員の目を引くためには、できるだけ好印象を与える写真を用意する必要があります。ここでは書類審査に合格するための写真の撮り方について、詳しくご紹介します。
オーディション写真の種類とは
オーディション写真には、大きく分けると「全身写真」と「バストアップ写真」の2種類があります。まずはそれぞれの違いについて見ていきましょう。
全身写真
全身写真とはその名の通り、全身が写った写真のことを言います。被写体の全身バランスがよく分かるため、特にモデルオーディションでは重要視されています。
バストアップ写真
バストアップ(上半身)写真とは、胸から上が写った写真のことを言います。全身写真が体全体のバランス(何頭身かなど)を見るのに使われるのに対して、バストアップ写真は顔の造形や表情など、細かな部分のチェックに用いられます。
応募の際にどの写真が必要なのかはオーディションによっても異なるため、事前にしっかりと確認をしておきましょう。
好印象を与える写真の撮り方
書類審査に通りやすい、好印象を与える写真の撮り方について、シチュエーション別にご紹介します。
自分で撮る場合
自分で写真を撮る場合は、まず、背景がすっきりしている場所を選ぶようにしましょう。背景がごちゃごちゃしていると被写体が埋没してしまい、その人物の持つ良さが伝わりにくくなります。
全身写真の場合は、手足の長さや顔の大きさなど、全身のバランスが良く分かるように、角度などを工夫して撮ります。少しでも足を長く見せようと、下から見上げる角度で撮影をする人がいますが、それでは正しい頭身が分かりません。三脚で撮るケースと家族や友人にカメラマン役を頼むケース、いずれの場合もカメラの位置は、被写体の身長の半分の高さに合わせましょう。こうすることで、自然なプロポーションに近い形で写真を撮ることができます。
撮影時は美しい立ち姿を意識して、背筋を伸ばし、顔は正面に向けます。首を傾げる・足をクロスするなどの不自然なポーズは、オーディション写真としてはマイナスになりかねないので避けた方が賢明です。
バストアップ写真の場合は、ヘアスタイルやおおよその髪の長さがしっかり分かるようフレームに入れて撮影します。作った表情ではなく、自然な笑顔を意識してください。笑顔があまり得意ではない人は、口角を少し上げる程度でも大丈夫です。
被写体より少し高い位置から軽く見下ろす角度で撮影をすると、きれいに撮ることができます。
写真スタジオで撮る場合
自分では上手く撮る自信がない場合や、より完成度の高い写真を撮りたい場合は、写真スタジオを利用する方法もあります。写真スタジオでは、プロのカメラマンがライティングや画角を決めて撮影をしてくれるので、写真の知識がない人でも安心です。
ただし、写真スタジオであればどこでも良いというわけでなく、自分のイメージに合う写真を撮影してくれるスタジオをしっかり選ぶ必要があります。HPにサンプルを公開しているスタジオも多いので、そういったものを参考にしっかりチェックしておきましょう。
写真を撮る際の注意点
最後に、写真を撮る際の主な注意点についてご紹介します。
服装
自分という「素材」をアピールするためには、服装選びも大切です。
大きなロゴやごちゃごちゃした柄がプリントされている服は、被写体の邪魔をしてしまう恐れがあるため控えた方がいいでしょう。白などのシンプルでナチュラルな衣装を選んだほうが効果的です。
また、体のサイズに合っていないダボダボの服もNGです。体型も審査ポイントの大切なひとつだからです。体にぴったりと沿ったタイトな服まではいかなくても、おおよその体のラインが分かる服装を心がけると良いでしょう。ただし、露出の激しすぎる服やタイトすぎる服も、オーディション写真にはふさわしくないと判定されてしまうため、ご注意ください。
ヘアメイク
オーディション写真では、素の状態が分かりやすいナチュラルメイクが基本です。つけまつげやアイラインで目元をゴテゴテに盛るのは、オーディションでは逆効果と言えるでしょう。ナチュラルだけど欠点はきちんとカバーし、肌がきれいに見えるメイクを心がけてください。
また、男性の場合も最低限のメイクはしておくことをおすすめします。芸能人は男性でも、カメラの前や人前に立つときはメイクをしています。薄くファンデーションを塗る、眉を整える程度のメイクでも、驚くほどきちんとした印象になります。ぜひお試しください。
まとめ
日常のスナップ写真とは異なり、オーディション写真にはこだわるべきポイントがたくさんあります。書類審査を突破してオーディションに合格するためにも、上記にご紹介した内容を参考に、好印象を与える写真を撮影してみてください。