タレントになるには、まずオーディションを受けなければなりません。けれど、競争率の高いタレントオーディションは数打ちゃ当たる方式でいい加減に臨んでも合格することは難しいでしょう。
オーディション合格の秘訣は、就活生が当たり前にやっていることをマネることです。
自分がタレントになって実現したいことは何?
タレントオーディションの、書類審査でも面接でも聞かれる常套ワードです。審査員が求めている答えは、これを会社の面接に当てはめて考えると自ずと答えが出てきます。
「なぜ、あなたはこの会社を受けようと思ったのですか?」
多くの就活生はこう答えるでしょう。「自分がやりたいこと、目指していることが、この会社に入ることで実現できるから」
これは、タレントオーディションでも同じで、番組やタレント事務所を通して、あなたのやろうとしていること、目指していることを、審査員は知りたいのです。あなたがタレントになることで実現したいことはいったい何なのか、を熟考してください。
たまにオーディション現場で「スターになりたいから」なんて破天荒な台詞を言ってしまう人もいますが、平成のタレントに求められているのは「冷静さ」なので、破天荒な台詞は心にとどめましょう。
審査員が求めているのはどんな人材?
タレントオーディションの募集要項には「明るく元気な女性」「身長は160cm以上」など簡潔で表面的なことしか書かれていません。これをそのまま鵜呑みにして何も考えずにオーディションに臨んでも勝算はありません。
就職の面接と置き換えてみましょう。就職の面接では、その会社がどんな人材を求めているのかリサーチをするのは初歩中の初歩。営業ができる人?事務ができる人?
これはタレントオーディションでも当てはまります。事務所のオーディションなら、その事務所の所属タレントの傾向をチェック。番組のオーディションなら、今までその番組に出演していたタレントの傾向をチェック。そうすると、今回のオーディションでどんな人材が求められているのかが分かります。弁が立つ人なのかもしれないし、容姿端麗な人を求めているのかもしれません。
審査員が求めていない要素をアピールしても意味がありませんので、どんな人材を求めているのか見極めるのは必須です。
必ずしも求めている人材になる必要はなし!
転職活動に成功する人がよく使う常套手段は「その会社に足りない要素を見つけて、自分こそがそれを補える人材である」とアピールすること。審査員側は今まで気が付かなかったウィークポイントに気づかされ、しかもそれを補ってくれるとなれば、すぐに採用したがります。
これはタレントオーディションでも使える手段です。番組や事務所の動向をチェックすれば、どういった人材が求められているかはすぐに分かると思います。そこをアピールするのは基本です。でも、あえて、それをわかった上で、その番組や事務所に足りない要素を考えて「それを補えるのは自分である」とタレントオーディションの現場でアピールするのも有効です。上手くいけば、このアピールは審査員に強い印象を残します。そこまで考えてタレントオーディションに臨んでいる人なんてめったにいませんからね。あなたの知性が最大の自己アピールに成り得るのです
容姿がキレイで当たり前の芸能界で抜きんでるには、「頭の良さ」が大切です。それは単に勉強ができるということではなく、審査員や現場の人たちが求めていることを考え抜く力のことです。もしタレントオーディションに受からないのだとしたら、それは求められている要素をアピールできていないからです。
本気でタレントを目指すのであれば、就活生のようにオーディション先のことを考えることが大切です。