芸能界は大人の世界です。子役とは、大人の世界で通用する子供でないといけません。
これから、子役が芸能界で求められている条件をご紹介します。いくら可愛くてもこの条件を満たさなければ子役オーディションで勝ち抜くのは難しいでしょう。
目指すは「子供の皮を被った子供」!
芸能界は礼儀を重んじる業界です。子役のオーディションであっても無礼な振る舞いは許されません。挨拶、敬語、基本的なビジネスマナーができる子供が求められます。
ただ、そこで子供らしさを失うと子役のオーディションに落ちてしまいます。子役の魅力は子供らしさにあるからです。
テレビ番組で、毒舌で有名な男性タレントが子役タレントとしてトップに立つある少女の名を出し、彼女の礼儀、子供らしさを完璧に兼ね備えた振る舞いに「子供の皮を被った子供」と舌を巻いたというエピソードがあります。
「大人の要素」と「子供の要素」、矛盾しているようですが、その両方を兼ね備えた子供が子役オーディションに受かるのです。まさに「子供の皮を被った子供」です。
独自の強い個性を持っていること
美少女、美少年でないと子役オーディションに受からないわけではありません。子役のキャスティングオーディションであれば、その役のイメージにあった子役が採用されます。田舎の子供役のオーディションなら、都会的なファッションの美少年ではなく、丸坊主の少し垢抜けないくらいの子供が採用されるでしょう。子役事務所も多様な個性の子役を所属させたいと考えている傾向にあるので、美少女、美少年でないから、と悲観する必要はありません。それよりも、子供の個性を育てることに注力しましょう。
監督の意図を理解できる賢さ、強いメンタルが必要
子役のキャスティングオーディションでは、演技力と、監督の指示、脚本の意図を理解できる能力を求められます。子役といえども、一人の役者として採用するわけなので、オーディションでは、大人の役者と同じくらい厳しい目で審査されます。
理解力を鍛えるには、本をたくさん読み、たくさんの大人と接することが大切です。
また、子役オーディションの現場で緊張しておとなしくなってしまう子供より、楽しんでのびのびしている子供が採用される傾向にあります。どんな時でも楽しくのびのびできるメンタルを養うことも必須です。
大人の役者と同じくらい子役の世界は厳しいです。でも、子役の世界で通用する子供は、いつか子役を辞めて会社員になったとしてもきっと成功します。すでにビジネスマナーと上司の指示や意図を理解する力、逆境に強いメンタルが備わっているのですから。