声優業は、世間一般的に見たらまだまだ珍しい職業です。
知り合いにプロの声優がいる人なんて、そう簡単に見つからないでしょう。
「じゃあ、どうしたら声優になれるの?」と悩んでいる方へ。
今回は、多くのプロの声優達が歩んできた道筋について紹介していきながら、声優の専門学校や養成所でどのような事を学んでいくのか?といったカリキュラムの内容について解説していきたいと思います。
声優になるためのコースについて
声優になるためには、何種類かのコースがあるので、下記にわかりやすく解説していきます。
①声優の養成スタジオや演技スクールに通う
②声優の専門学校に通う
③大学や短大、高校の演技科を卒業する
④声優養成所に入る→劇団に所属する
⑤声優の養成所に入る→プロダクションに所属する
だいたい上記に挙げたようなコースがメインとなるのですが、場合によっては声優の養成スタジオや演技スクール、専門学校、大学、短大、高校を出た後でも、声優の養成所に入ってさらに難しいレベルの課題を学んでいく場合もあります。
どちらにしても声優の道に進むためには、専門的な技術をマスターしていく必要があるので、「声優」といった名前の付く専門の機関で修行を積んでいく事が大事です。
声優の専門学校ってどんなシステムになっているの?
声優の専門学校のシステムについて、詳細に説明していきたいと思います。
●専門学校に通うのにかかる費用
入学金と授業料を合わせて、だいたい年間100万円ぐらいです。
専門学校は2年制のところが多いので、200万円ぐらいは用意しておいた方が良いでしょう。
●授業時間
授業は、朝9時から夕方6時ぐらいまでです。
週5日制でみっちりと声優になるための基礎を教えていくところがメインです。
●カリキュラム内容
・演技基礎
・演技実習
・ダンス
・ヴォイストレーニング
・ヴォーカルレッスン
・アテレコ
・表現実習
・オーディション対策
・ナレーション
・アクセント基礎
・ライブ実習
・哲学
・三味線
・殺陣
・落語
・講談
時間割は、必修科目をベースに受けながら、好きな選択科目を自由に組めるといったシステムを導入している所が多いようです。
そう考えると、短大とよく似ていますね。
上記に挙げた内容をチェックしてみても、声優になるには、かなりたくさんの技術を学んでいく必要があるようです。
授業も朝から夕方まで週に5日間といった風にみっちり詰まっているので、アルバイトする時間も限られてきそうです。
専門学校在学中はまずは学校で習ったことをしっかりマスターするためにも、アルバイトよりは声優になるための勉強に専念する事が大事です。
声優の養成所のシステムについて
次は、声優の養成所です。
声優の養成所の多くは入るために試験がある場合が多いので、全くの素人がいきなり入れるといった訳ではないようです。
演劇の大学、短大、高校を卒業してから、声優の専門学校を出てから試験を受けて入るのが一般的のようです。
声優の養成所に入るためには実技と筆記試験があるので、事前に希望する声優養成所では、どんな内容の試験があるのか?といった事を調べておきましょう。
声優の養成所では、スケジュールも様々で、週5日制のところもあれば、週1回、3回といった所もあります。
主なカリキュラムとしては、
・アフレコ実習
・ラジオ実習
・舞台演技
などです。
学費は週に1回、3回程度だったら月に2万円ぐらいから、週に5日間みっちりといった場合には、年間100万円ぐらいかかる場合もあります。
通う期間は半年から2年、3年といった風にコースによって異なります。
養成所に入るメリットとしては、その母体であるプロダクションのオーディションを受けられるといったメリットがあるので、名前の知れたメジャーな声優養成所に所属している方が、大きな仕事のチャンスも舞い込んでくる可能性が高いという事です。
まとめ
今回は、声優になるためのコースをパターン別に紹介していきながら、声優の専門学校と養成所の特徴について解説してきました。
声優になるための道も、大学や短大、専門学校を出たり、養成所に通ったりといった風に様々ですが、やはり専門的な技術を学ぶのだから、それなりの時間とお金はかかってくるようです。
だからきちんと下調べをしておいて、かかる金額や通う期間、どのような事を学ぶのか?といった事は、事前に調べておく必要があります。
声優の世界も狭き門ですが、若い時からその世界に足を突っ込んで、きちんと訓練を積んでいけば、何らかの形で声に関わる仕事に就けるかもしれません。
声優の仕事は、アニメや映画、テレビの世界だけではないので、根気強く修行を積みながら、高いスキルを身に着けていって下さい。