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  • 2019年05月11日

【俳優志望・未経験者必読!】舞台の稽古開始~本番までの流れを用語とともにわかりやすく解説!

「舞台に出演することが決まったけど、本番までどのようなことをするのかわからなくて不安」「舞台に興味があるし出てみたいけど、何をすればいいか全くわからない」そんなあなたに稽古開始から本番までの流れをお伝えします。稽古が始まって戸惑うことがないように流れを頭に入れておきましょう。

これを押さえておけばOK! 舞台の稽古の流れ

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舞台の出演が決まったら、台本を受け取ります。台本を受け取ったら稽古に備えて読み込んで、セリフを覚えましょう。その後の流れは以下の形が基本です。

1.顔合わせ
2.本読み稽古
3.立ち稽古(抜き)
4.立ち稽古(通し)
5.小屋入り
6.場当たり
7.ゲネプロ
8.本番
それぞれ説明していきます。

1.顔合わせ

顔合わせでは出演者が一同に揃って、それぞれに自己紹介をします。演出家から作品に対する方向性などが話されることも多いです。忙しい出演者でも顔合わせは何とか参加しておきたいという方が多いので、雰囲気をつかむためにも出来る限り参加するようにしましょう。また、顔合わせをした日にそのまま稽古に入ることもままあります。

2.本読み稽古

稽古のはじめは本読み稽古であることが多いです。椅子などに座って台本を読みながら稽古をします。本読み稽古はお互いの役者が台本をどのように解釈したのか、どういう方向性で芝居を創っていくつもりなのかお互いに確認し合う作業も兼ねています。本読み稽古までに台本をきちんと読んでおきましょう。

3.立ち稽古(抜き)

本読み稽古が終わると、実際に舞台上で演技をするのと同じように立って稽古をします。立ち稽古ははじめ、抜き稽古と呼ばれる稽古方式で行われることが多いです。
抜き稽古とは一つのシーンを抜粋して稽古する方式の事で、一つのシーンをより深めていくために行います。芝居をところどころで止めつつ、演出家からもっとこうしてほしいという指示(ダメ出し)がありますので、ダメ出しをもとに芝居をどんどん深めていきましょう。

4.立ち稽古(通し)

稽古も佳境に入ってくると、実際に舞台上でやるのと同じように物語の始めから最後まで通して稽古をする通し稽古を行ないます。抜き稽古をしているだけでは見えてこなかった問題点などが現れてきますので、確認しつつ稽古をします。通し稽古をすると本番のイメージがぐっと深まり、もうすぐ本番だなという気持ちになってきます。

5.小屋入り

稽古場での最終稽古が終わるといよいよ小屋入りです。小屋入りとは本番を行う劇場に入ることを指します。舞台上では舞台美術や照明機材がセッティングされます。楽屋の準備をし、自分の荷物などを楽屋に持ち込みます。最終日まで使う楽屋は最後まできれいに使いましょう。

6.場当たり

照明などの準備が終わったら、場当たりです。場当たりとは実際の舞台本番と同じように動いて、照明の当たり方などの確認をする作業です。照明を入れてみると、今までセリフを言っていた位置だと顔が見にくいといったこともありますので、照明位置等をもとに演技を調整します。

7.ゲネプロ

ゲネプロは本番と同様に照明、音響を入れて一本通して演じます。特別なことがない限り途中で止めることはありません。本番と同じ環境で演じますので、本番への気持ちがぐっと高まります。本番直前の最終確認です。

8.本番

ゲネプロが終わったら本番です。稽古で培ったものを思う存分発揮しましょう。

まとめ

稽古開始から本番までの流れをお伝えしました。団体によって多少順番が前後したりする場合もありますが、基本的にはこの流れで行われます。流れがわかっているかいないかで心持ちも変わってくると思いますので、ぜひ参考にして下さい。

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ライター・俳優: 綱斗

綱斗と申します。現役で役者をやっていますので、皆さんの立場を理解したうえでの記事作成を意識しています。書いてほしいテーマがありましたら是非お知らせください!

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この記事を書いた人:綱斗