街の通行人であったり、逃げ惑う群衆であったり、コンサートの観客であったり、映画には欠かせないエキストラ。映画の大好きな人が趣味でやっていたり、憧れの俳優さんと同じ舞台に立ちたいと応募する人が多いようです。しかし、俳優を志す人にとっても有益な場です。
大勢の中でも目を引く人になるために
エキストラの撮影では、5、6人から数十人、多い時では数百人の人が監督の指示に従い、求められる演技を行います。この中できらりと光るのは並大抵のことではありません。そのためには表現力とは確かな技術によって支えられているのです。
俳優になりたいという方はこの技術を磨くことをまず努力しましょう。そして、技術であれば、努力すればその分だけ身に着けられるものなのです。
演技力を磨くためのレッスン(発生)
演技力としてまず求められるのが、聞き取り易い大きなはっきりした声です。これは発声練習によって手に入れることができます。大きな声を出せばよいというのではなく、腹筋を使う腹式呼吸により発声練習を行います。腹式呼吸により身体をコントロールすることができるようになれば、大きな声だけでなく多様な声音や音高も出せるようになり、演技の幅が広がります。稽古のときだけでなく、普段の会話でもおへその下あたりにある丹田という部分を意識して声を出しましょう。また、外国語は日本語と周波数が異なるので、日本語以外にも、英語やその他の国の言語で歌やセリフのレッスンを行うと様々な声が出せるようになります。
演技力を磨くためのレッスン(身体の使い方)
そして、特に顔よりも身体の動き全体を見られるエキストラには、自分の思う通りにダンスといったもHIPHOP、JAZZ、BREAKIN、バレエ、日舞、フラメンコといった数多くの種類がありますが、出来れば、どのダンスについても基礎を抑えておくことをお勧めします。ダンスによって身体を使う部分が異なりますので、それぞれの美しい身体の見せ方を学ぶことは有益です。
まとめ
他から一歩先んじる表現力を身に着けるのは大変ですが、エキストラのような大勢の中で光るものがあると感じられる実力があれば、どこに行ってもやっていけるでしょう。そして、エキストラをやるのは、別のメリットもあります。エキストラでは普段テレビで見ている方を間近にみることができ、憧れの俳優の演技を目の前で見ることができます。俳優を目指しているのであれば、機会を逃さず、一線で活躍している役者の演技を見て、それを演技の勉強に役立てることは今後の活動について大変有益です。