芸能人として活躍するには、芸能事務所に所属するのが一番の近道です。大手事務所から小さな事務所まで、全国に数千か所ある芸能事務所。では、その中からどんな事務所を選んでオーディションを受ければいいのでしょうか?
晴れてオーディションに合格し所属した後の過ごし方もあわせてお教えしちゃいます。
意外と見落としがちなスタッフ数
大手も中小もそれぞれの良さがありますが、規模に関係なく注意したいのが、タレント数に対してのスタッフの割合です。例えばタレント50人に1人の割合しかスタッフがいない事務所と、5人に1人の割合でスタッフがいる事務所、どちらがより熱心に売り出してもらえる可能性が高いでしょうか? 普通に考えたら後者ですよね。
タレント数やスタッフ数は事務所のWebサイトに記載されていることが多いです。その他の内容も含め、サイトをしっかり読み込んでからオーディションを受けましょう。
オーディションに合格して所属することがゴールではありません。あくまでそこはスタート地点なのです。所属したからといって、全員熱心に売り出してもらえるわけではありません。
大切なのは「所属すること」ではなく「活躍すること」です。そのためには、どの事務所なら自分が売り出してもらえる可能性が高いか考えて選びましょう。
事務所の得意分野を予測する
事務所のカラーと自分の目指している方向が合っているか調べることも重要です。自分の目指す系統のタレントが多い事務所だと、向いている仕事が来やすい場合があります。また、前例があるのでスタッフ側も売れるためのノウハウを知っています。
例えばとある大手事務所には、名前を聞けば「ああ、懐かしい! あの一時期、よくテレビに出ていたよね」と誰もが思う「一発屋芸人」と呼ばれるタレントがたくさん所属しています。もちろん、今も変わらず活躍している方も多いです。その事務所はブレイクしそうなネタを持っている芸人を売り出すノウハウや仕事が充実していると言えます。
事務所のWebサイトの所属タレント一覧をチェックして、例えば「演技が実力派の人が多い」「バラエティーでも活躍している人が多い」など、所属している人の傾向を調べることも参考になります。
どんなタレントになりたいのか、どんな役者になりたいのか、どんな歌手になりたいのか、具体的なイメージを持って、それに合った事務所のオーディションを受けるようにしましょう。
ただ、自分よりも事務所の人の方がどういった点で活躍できるかを見抜ける可能性もあるので、あまり決め込みすぎず気持ち幅広めに受けることも大切です。
まずは事務所内で生き残る!
オーディションに合格して所属した後も、すぐには仕事がないこともあります。まずは事務所内の他のタレントとの競争になります。とにかく自分が一番努力し、やる気に満ち溢れているんだという姿をスタッフに見せましょう。
元気な挨拶はもちろんのこと、名前と顔を覚えてもらう、言われたアドバイスはすぐに実行する、スケジュールは必ず空ける、たくさん話をするなど、迷惑にならない程度にアピールをしましょう。
地道な努力が必要ですがが、いくつか仕事やオーディションの話をもらえるようになって初めて、事務所の外・芸能界で闘う資格を得られるのです。
基本、仕事は断らない!
小さな仕事がもらえるようになると、今度は継続して仕事をもらう必要があります。基本的にはどんな仕事・オーディションも積極的に受けましょう。
例えば役者になりたいあなたの元へ、バラエティー番組の隅で立っているだけのコンパニオンの仕事が来たとします。そんなとき「私は役者なのでコンパニオンは出来ません」と断ってはいけません。
衣装の露出が自分の限界を越えているなどの場合は別ですが、「役者だから」と役者にこだわるあまり他の仕事を全て断っていては「やる気がない」「まだ売り出しの期間なのに仕事を選んでいる」と認識され、事務所内で仕事を回してもらえなくなってしまいます。
芸能界は、売れれば自分のやりたい仕事が出来る世界です。誰もが知っている大所帯の女性アイドルグループメンバーの中にも、女優になりたいと言っている人がたくさんいることを知っていますか? 彼女たちは、有名になれば好きな仕事が出来るということを理解しているのです。
何事も経験です。変なこだわりは捨て、まずは与えられた仕事に積極的にチャレンジしましょう。
見落としがちな事務所の選び方から、所属後の考え方までお伝えしました。オーディションに合格しても、それはゴールではないということがおわかりいただけたでしょうか。
きちんとした事務所選び・オーディション対策をして合格を勝ち取ってください。
晴れて所属が決定したら、自信を持って売れっ子芸能人への道を突っ走ってくださいね。