数多くのアーティストの中には寡黙なビッグスターもいます。
例えばコンサートでも曲と曲の合間でも、ほとんど語らずに次々と歌うというスタイルの歌手もいます。
では、アーティストには必ずしも「話術」が必要ないのでしょうか。
時代と共にアーティストのスタイルも変化していますので、一概に話術が必要か不要か決めつけるわけには行きません。
しかし、それでもこれからのアーティストにとって「話術」があるのとないのとでは大きく違いがあるのです。
アーティストに話術が必要な理由
テレビ番組で最も露出の多いMCとは誰でしょうか。アナウンサーはもちろんですが、最も多く起用されているのは「お笑い芸人」さんです。
なぜお笑い芸人がそれほどMCに起用されるのかというと、それは彼らには安心できる確実な「話術」があるからです。
様々なジャンルの話題を振られても軽快に切り返しができる話術は本当に素晴らしいものです。
ではテレビ番組のMCを務めることのない「アーティストにも話術は必要」なのでしょうか。
テレビ番組でMCは務めることはないかもしれませんが、アーティストは自身のライブでMCをする機会があるので、やはり話術は必要と言えます。
アーティストには音楽で表現はできるが、言葉で表現するのが苦手な人も多いはずです。
しかし、長いライブで何も語らずに最後まで終わるというのはファンにも失礼になるので、楽しい話術を身に着けることは必要となってきます。
話術の練習方法
先ほどあげたように、話術が巧みな芸能人はやはり「芸人さん」です。
これをお手本にするのはいい方法で、まずはお笑い芸人さんのビデオをたくさん観てどのような切り返し方、話し方があるのかを知ることから初めてみることをオススメします。
お笑い芸人さんの話術は本当に驚くほど想像力があり。
切り返しの速さ、「頭の回転の速さ」には驚くものがあります。
たくさん観ることでいろいろな言い回しや表現の仕方がわかってくることでしょう。
話術のない人はまずはそっくりそのまま、ものまねでいいのでやってみることです。
ものまねでもそのままの表現を声に出していくことで自信がついてきます。
ライブMCの練習方法
ライブMCの練習方法ですが、「話が苦手な人」はまずは台本を書くことです。
話術がないのに、ぶっつけ本番で何かを話そうとしてもまず言葉がでてきませんので、まず台本を書いてライブの流れを頭に入れながら、台本をすべて丸暗記します。そして何度も声に出して練習していき、完璧に台本が頭に入ったら、今度は「アドリブを入れていく」こともできます。話術がないのにゼロから本番のライブに登場してアドリブで話すのと、台本が頭に入った状態にアドリブを入れていくのとでは心の余裕が全然違います。
こうして台本作りや台本を覚えるという作業を繰り返していくことを何度もしていけば、そのうちに台本がなくてもライブMCができるようになっていきます。
まとめ
「アーティストには話術は必要ではない」と考える人もいるかもしれません。
しかしCDなどの売り上げが減ってきている現在、ライブでの集客はとても重要となっているのです。
しかし長いライブで何も話さず音楽だけで終わらせてしまうのは、お客さんにとってもつまらなく感じる人もいたり、MCでの意外性を楽しみにしている人もいますので、話術は必要不可欠だと言えるでしょう。
話術がない、話が苦手というアーティストも、これからはいろいろな方法で話術を身に着けていくことが大切なのです。