浅草で人力車を引く現役俥夫がステージ上で歌・ダンス・アクロバットを披露するエンタテインメントパフォーマンスユニット「東京力車」。7月4日からフランス・パリで開催される“Japan Expo”に2度目の出演を果たしました! オーディションを経て6月に加入した新メンバー3名の中から、narrowからデビューをした田井裕一さん、山田和則さんにインタビューさせていただきました。
※俥夫…人力車を引く人のこと。
新メンバーが語るフランス・パリで開催される“Japan Expo”への思い
田井裕一さん(以下、田井)
田井裕一 と申します、兵庫県出身の24歳です。チャームポイントは、まつげの長さです。幼少時代は女の子と間違われることもあって、今は「まつ毛上げてる?」って聞かれるんですけど上げてません!
山田和則さん(以下、山田)
山田和則と申します。東京力車の中で最年少なので、若さやフレッシュさ、明るい雰囲気を出せてるのかなと思っています。高校卒業まで18年間、愛知に住んでいました。愛知の田舎で育ち、小さい頃は川や公園など自然の中で遊んでいました。
ー実際活動されてみて、いかがですか?
実際人力車を引いてみると、一番大事なのはお客様とのコミュニケーションなんだなということがわかりました。もちろん浅草の知識も必要ですが、お客様一人一人に合わせて話すことが大事で、一瞬の対応力が求められる点は芸能の仕事にも通じるところがあるなと思います。人と話すのは好きなので頑張っていきたいです。人力車は重いと思ってたんですけど、実際はバランスを取るのが大切で、女性の俥夫の方も働いています。全然つらいということはなく、そこはいい意味でギャップでしたね。
人力車以外の点で言うと、毎日思った以上に充実感があって本当に嬉しいです。日中は人力車で力仕事して、その後はダンス・アクロバット・ボイストレーニングのレッスンをして……大変なことは覚悟していましたし、楽しみでもありましたが、自分の想像をはるかに超えた密度の濃さです。2年間夢のためにバイトをする生活でしたが、芸能の仕事は初めて。「みんなで頑張ろう!」という気持ちで意気投合していますし、すごくやりがいを感じています。
ー“Japan Expo”への出演が決まっていますが、東京力車さんとしては2度目、お二方にとっては、はじめての出演ですね。“Japan Expo”は様々なジャンルの日本の文化を世界の方に伝えるすごいイベントだと思いますが、意気込みを教えてください!
学生時代から留学生と交流するイベントを作って交流したり、世界中を旅して世界の文化を知ったりしてきたんですけど、その中で日本の文化って素晴らしいなと思ったんです。でも今までそれを伝える機会がなかなかなくて。日本というと漠然と「綺麗」とか「サムライ」みたいなイメージしか持っていない海外の方もいるので、僕らが日本の良さを伝えて「日本に来たいな」と思ってもらいたいですね。
今回初めて日本の文化に触れる海外の方も多いと思うので、例えば「人力車」っていうものひとつとっても、僕らが間違った伝え方をすると「日本ってこんなもんなんだ」と思われてしまう。そういう意味では責任を感じていて恥にならないようにしたいなと思います。また「人力車」と「アイドル」という普通は結びつかない文化だと思うんですけど、ステージを通じてすごいなと思っていただけるように頑張りたいです。
「東京力車」メンバーは一緒に頑張ろうと思える仲間
ーお二人でのお仕事は初めてとのことですが、お互いの第一印象と好きなところを教えてください!
田井くんは、4つ上で見た目も含め、僕からしたらすごく「大人だな」という印象でした。でも、実際話してみるとすごくフランクで親しみやすくて、勝手に「頼れるお兄ちゃん」という感覚になっています。
他のメンバーもみんな年上ですけど、みんなとても可愛がってくれて。でも話をする時は「年上だから」「東京力車の中で先輩だから」と上から話すのではなく、一緒に頑張るメンバーとして同じラインで話してくれる。そういうところが本当にありがたいなと思うし、一緒に頑張ろうと思える仲間ですね。
ーべた褒めですね。
ほんとに思ってんの……?
思ってますよ……!
第一印象は、「なんだこの正統派イケメンは!?」 と思いました。今まで周りにいなかったタイプ。あと二十歳ってことで「若い!」と思って。「フレッシュな若者が入ってきたな。俺もおじさんになったか。」と思いましたね。
ーいやいや、田井さんも十分お若いですよ。
好きなところは、人の懐に入るのがうまいところ。変に取り繕った“作り感”もなく本当にスッと入っていくので。他にもいいところいっぱいあるんですけど(山田:照れちゃいますね……)その場を明るくする力があると思います。みんなが暗くなったりしても山田がいると「なんだよ~」みたいな感じで和むんです。僕なんかは嫌なことがあるとシュンとなっちゃうタイプなんですが、彼はそういう時も「いやいけるっしょ!」って感じで明るくて前向きなんですよね。そこがすごくいいなと思いますし、助けられてます。
普段はこんなこと、絶対言いません。
自分が楽しみたいタイプなので、ネガティブな空気でやるよりは明るい空気でやりたいなと思います。楽しみすぎちゃうこともあるので(田井:たまに怒られてるよね)もっと大人になっていかなきゃいけないなと思いますね。
落ち込んだ時、励まされた父の言葉
ー尊敬している人、憧れの人がいれば教えてください。
尊敬しているのは親父です。僕が芸能界を目指して上京すると言った時もオカンは反対だったんですけど、オトンは背中を押してくれて。後から聞いた話では、実はオトンもすごく心配していたらしいんですけど、僕の前ではそんな姿は一切見せなかったので、やっぱり父親はすごいなと思いましたね。家族のために寝る間も惜しんで働いてくれていたことも含め、尊敬しています。頻繁に連絡を取り合ったりはしないんですけど、たまにくる一通のLINEに重みがあります。僕が東京に出てきてうまくいっていない時期があったんですが、「『カズの夢が叶うことが今の俺の夢』ってお父さんが言ってたよ」というオカンのLINEをスクショして待受にしてたことがありましたね。
ずっと好きなのは木村拓哉さんです。小学校のとき「世界に一つだけの花」という曲でSMAPさんを知って「SMAP×SMAP」という番組を兄弟で見ていました。子供心に「シンプルにかっこいい!」と思って。歌をやってみたいなと思ったのも木村さんがきっかけだし、木村さんが出ているドラマを見て真似してみたり、番組でコントもやられていたので「どうしたら面白くなれるんだろう」って考えたり……。いろんなことに挑戦してみたいと思ったすべての原点は木村拓哉さんで、今の僕を作った人ですね。外見も中身もかっこよくて、カリスマだけどストイックに努力されているイメージです。
ー最近ハマっていること、勉強していることなどを教えてください。
もともと音楽好きなんですけど、特にライブ映像を見るようになりました。ジャニーズが結構好きなんですけど、歌っている時のしぐさや目線に注目して「これかっこいいな!」とか、「今度、真似してみよう」って思ったり。見るポイントが変わりましたね。ジャニーズでは特にSexy Zoneの中島健人さんが好きです。King & Princeさんも注目しています。
ー中島健人さんは王子様みたいな方ですね。山田さんも確かにそういう雰囲気ですよね。
でも僕は俥夫なので……俥夫の王子様を目指します(笑)。
応援しております(笑)。
ー田井さんはいかがですか?
もともと大学で心理学を専攻していて、相手に合わせたコミュニケーションを学びたいなと思ってメンタリズムにどハマリしています。嘘を読み取るというDaiGoさんの動画を見たことがあって「これがしたい!」と思って片っ端から本を買って。最近は「顔の微表情や筋肉の動きから心情を読み取る」というのを勉強していて、例えば口がこういう風に動いたり眉間にシワが寄ったら嫌悪感があるとか、この間も友達と話しながら、顔の動きを分析して遊びました。「こういうことを勉強しているんだけど」というと面白いと言ってくれる人も多いので、その反応も楽しんでます。周りにもそういうことを勉強している人がいないので「面白いんだよ!」って広めたいなっていうのも含めて、まだまだ勉強中ではあるんですけど今後も頑張っていきたいですね。
そういうの見られてると思うと話しづらいな、もう対面で話せないっすわ、僕(笑)。
彼は鼻をよくさわったりとか、緊張したらここをかくくせがあるんですけど、そういう人それぞれの特徴も面白いなって思います。
東京力車のことを多くの方に知ってもらえる機会を作りたい
ー東京力車さんは動画配信やSNSも積極的に使われていて、YouTubeで石橋さんが歌ってみた、渡邉さんが踊ってみたシリーズをやられていますが、お二人が自分プロデュースのコーナーを持てるとしたらやりたいことはありますか? また、コラボしたいものがあれば教えてください。
食レポコーナーをやってみたいですね! メンバーで浅草のおいしいものを食べてる動画を撮り合っていいお店を紹介していくみたいな。食べること大好きなので。
ー特に好きな食べものはありますか?
ジャンキーなものが好きで、肉とかハンバーガーが大好きですね。あんまり食べると太っちゃうんで気をつけないといけないんですけど。浅草にも「もんじゃコロッケ」という美味しいと有名な名物があるんですけど、コロッケの中にもんじゃが入ってるんですよ。あと「浅草メンチ」というメンチカツは結構ヘルシーなんです。他にもおいしいもの、いっぱいありますよ!
あとは、バラエティー番組とコラボして「人力車の旅」をやってみたいですね。
浅草には芸能の神社や出世にご利益がある神社があるので、芸能人の方を人力車に乗せて、神社や浅草のいろんなスポットに連れて行きたいです。また、もっと僕たち東京力車のことを多くの方に知ってもらえる機会を作りたいです。例えば、雷門の前で僕たちがいきなり踊るとか、伝統的な浅草で例えばフラッシュモブなどの最近できたパフォーマンスをやると新しいことが起きるんじゃないかなと思っていて。浅草以外の町で俥夫の格好をした僕たちが突然現れたりでもいいですし、面白そうなことをいろいろ考えて試してみたいですね。
ーコラボしたい相手はいますか?
2020年に開催される“東京オリンピック”は世界中の方が集まるので、日本文化を知ってもらうチャンスだと思っています。選手の皆さんはおそらく僕らなんて比べ物にならないくらい、日の丸を背負って日本に誇りを持っていらっしゃる。そういった方々と対談や人力車で入場とか、何かしらの形でご一緒したいですね。大きい夢ですけど、そのくらいの気持ちでやっていきたいなと思います。
後編もおたのしみに!
キラキラした眼差しで今の気持ちや、今後の展望などをお話してくださった田井さんと山田さん。出会って1か月半には見えないほど仲が良さそうな様子で、インタビュー中は終始笑いが飛び交っていました。
おふたりとも人柄が良く、また東京力車での同じ目標に向かって頑張っているからこそ、こうした信頼関係が生まれるのかなと感じました!
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インタビュー後編はこちら
オーディションのエピソード満載!「東京力車」インタビュー後編
新メンバー紹介&告知動画はこちら
協力先プロダクション: 東京力車
浅草で人力車を引く現役俥夫がステージ上で歌・ダンス・アクロバットを披露するエンタテインメントパフォーマンスユニット。
2020年東京オリンピックに向け、エンタテインメントを通して日本の伝統文化、人力車を世界へアピールするために結成。2015年11月にテイチクエンタテインメントよりメジャーデビュー。『和』を基調とした心を揺さぶるサウンドとアクロバティックなステージパフォーマンスで男前な姿が話題となる。
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