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  • 2018年07月05日

オーディションのエピソード満載!「東京力車」インタビュー後編

浅草で人力車を引く現役俥夫がステージ上で歌・ダンス・アクロバットを披露するエンタテインメントパフォーマンスユニット「東京力車」。7月4日からフランス・パリで開催される“Japan Expo”に2度目の出演を果たしました! オーディションを経て6月に加入した新メンバー3名の中から、narrowからデビューをした田井裕一さん、山田和則さんにインタビューさせていただきました。

※俥夫…人力車を引く人のこと。

まわりを巻き込んでみんなで幸せになりたい

ー東京力車に入る前はどのような活動をされていましたか? 田井さんはCX(フジテレビ)系「あいのり」にご出演されていたのが印象的ですが、それ以外のことも教えてください。

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大学の頃から東京力車に入るまでは、いろいろな活動をしてきました。
自分が企画したイベントに自分自身も出て、たくさんの方を巻き込んで、みんなが幸せになれたらいいなと思って。例えば、100人で沖縄旅行に行ったり、100人で東北の震災の支援をしにいったり、講演会、異文化交流パーティー、フラッシュモブをやるグループなどを立ち上げて結婚式場でやったり……就職のタイミングで「フラッシュモブをできる環境がいいな」っていうポイントでウェディングプランナーになって、それであいのりに「ウェディング」という名前で出ました。

ーすごい行動力ですね!

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これがしたい!と思うと絶対にしちゃうみたいなところは昔からあって(笑)

ー100人集めるってすごいことだと思うんですけど、どんな方法で集められたんですか?

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大学の友達でチームを作ってそれぞれがツイッターなどで拡散したり、ラジオ局や新聞社の方に「こういうことしたいんです!」と営業みたいな形で声をかけたりとか。そうやってたくさんの方のおかげで拡散されて人が集まってきて、さらにいろんな人に知られて大きなイベントになって。僕一人の力ではないんですけど、「これをやりたい」という気持ちは常にトップであるようにしたいなとは思っていました。

生きている限りはチャンスがある。ダメでも次がある

ー山田さんはいかがですか?

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上京してから2年経つのですがオーディション受け続けてうまくいかず、上京してから3か月間は、ボイストレーニングを受けた以外は、ほとんどバイトをしていました。学生時代スポーツをたくさんやっていて、サッカー、野球、バスケ、陸上など、どれも力を入れていました。陸上で、いい記録が出たので陸上のクラブチームにも入っいて。バスケと陸上両方で高校の推薦をいくつかいただいたのですが、最終的に陸上を選んで高校に入りました。

ースポーツで推薦をもらえるだけでもすごいのに、ふたつの部活でもらうというのは初めて聞きました……! すべて極めていたんですね。

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そうですね、やりたいことは全部本気でやりたいタイプなので。ただ逆にやりたいことしか見えなくなっちゃう面もあるので、長所であり短所でもあるのかなと思っています。

ーnarrowでもいいところまで行くけど落ちてしまって落ち込む、という相談が寄せられます。気持ちの切り替え方があれば教えてください。

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オーディションでもそれ以外でも、終わったことに関しては取り返しがつくことと取り戻せないことがあります。例えば終わったオーディションはもう一回受けることはできない。そういう取り戻せないことに関しては引きずらず、ポジティブに切り替えて次にいった方がいいと思います。僕は一個ダメだったり失敗しても人生終わるわけじゃない、死ぬわけじゃないくらいの感覚ですね。生きている限りはチャンスがあるので、本気で次へ次へとやれることをやっていきたいです。

ーすべての人が参考にできる考え方ですね。

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学生時代スポーツをした経験が活きていますね。例えば高校の時、陸上のひとつの試合に負けても次の大会があるし、次負けてもまた次の試合があるから、それまでに練習していいタイムを出そうといつも考えていました。前向きな考え方は今やっていることにも、この先何にでも当てはまると思うし、人力車で走れるのも、陸上やってたからだと思う。当時はきつかったですが、スポーツをやっていたことは自分にとってすごい財産になっていますね。そのおかげで今東京力車に入れていただいて、充実した毎日を送っています。

オーディションで2人が選んだ曲は?

ーオーディションはどんな内容でしたか?

田井・山田 内容は自己PR・歌・質疑応答でした。

ーどんな歌を歌われたんですか?

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僕は「あいのり」で歌った自作のあの歌※です。ド緊張でしたけど、せっかくの自分を伝える機会だと思って頑張りました。

※田井さんは「あいのり」に出演時、自作の歌を披露。感動して泣くメンバーもいた。

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僕は藤井フミヤさんの「Another Orion」です。僕の勝負曲で、どのオーディションでもこの曲を歌っています。世代ではないんですが、母親が聴いていた影響で「TRUE LOVE」などを聴いて好きになり、歌番組で「Another Orion」を歌っているのを見て「いい曲だ!」と衝撃を受けて。

自分のいいところややりたいことを知るために、人と話すのは大事

ーオーディションのために努力したことがあれば教えてください。

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自己PRはどのオーディションでも絶対必要で大事だなと思ったので、強い意志を持って話せるよう、あらためて自分について考え直しました。歌の練習は、一人で何度もカラオケに行きました。一人カラオケ、全然抵抗なく行けるんですけど、同じ曲をひたすら歌ったりしました。

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ギターをすごい練習しました。あとは山田も大事だと言ったとおり、付け焼き刃の自己PRではだめだなと思って。ちょうど「あいのり」から帰ってきたタイミングだったので「自分は何がしたいのか?」をあらためてよく考えたり、信頼の置ける方に「こういうことをしたいんだけど、どう思う?」と相談してみたりしました。より明確に自分のやりたいことを言えるようにすれば、その思いが一緒なら受かると思ったんですよね。ギターも練習しないといけなかったので、ギター弾きながら「俺何したいのかな?」って考えてました。

ー「自己PRするポイントが見つからない」という方も多いんですけど、「周りの人と話す」というのはヒントになりそうですね。

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そうですね、自分で「これや!」という部分があったとしても、第三者の僕のことよく知ってくれている人からしたら「ここはどういうことなの?」っていう意見があったりして。

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僕も人に「和則は○○だよね」って言われて自分のいいところに気づいた経験があります。自分では気づかないようなことを言ってくれたりするので、自分の意志は持ちつつも、人にもらった意見は受け入れるようにしていますね。

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就活をやっていたので「自分の良さって何?」って、散々聞かれたし考えたことなんですけど、僕はいろんな人と話して「この人は何がしたい人なのか?」「この人は何をしてる人なのか」を見て、「じゃあ自分だったらこうしたい」ということを見つけてきました。内にこもっちゃうと「誰に相談していいのかわからない」「何がいいのかわからない」という良くない方向に行っちゃうので、いろんな人と話すのはすごい大事だなと思いますね。

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選ばれた理由は、外見でも実力でもない……?

ーこれは答えづらい質問かもしれないんですけど、ご自分が選ばれたポイントは何だと思いますか?

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やっぱ顔……っていうのは冗談で、今までこうしたいと思ったことは有言実行してきたこと、周りの人を巻き込んで思いをひとつにしたいと思ってやってきたことには強い気持ちを持ってきたので、それを頑張って伝えられたかなと思います。それが伝わって「何かおもろいなコイツ」って思ってもらえたんじゃないかな? というのが僕の主観です。それぐらいしか思いつかないですね。

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以前あるオーディションで審査員の方に「僕たちは君の歌の実力は見てなくて、目の光やオーラを見てるんだよ」と言われたことがあって。その言葉が衝撃的で、すごく心に残っているんです。確かにナヨナヨ、オドオドしている人より自信を持っている人の方が魅力を感じるから、根拠がなくても自信を持つようにしたいと思っています。歌のうまさよりも、どれだけ堂々と披露しているかとか、自分という人間を伝えようという気持ちが大事なんだなと思うようになりました。そういう気持ちの部分がオーラや雰囲気になって伝わって、そこを審査員の方が買ってくれたんじゃないかな、そうだったら嬉しいなと思っています。

narrowについて

ーnarrowに登録されてから東京力車さんに入ることが決まるまでの期間はどのくらいでしたか?

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登録したのは去年の秋くらいかな? 半年くらいでした。

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去年の年明けに登録したのですが、途中「あいのり」に出てきた時期もあったので、narrowを実際に利用していた期間を考えると1年弱くらいです。

ーnarrowを使っていてよかったところがあれば教えてください。

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名古屋の先輩で同じく芸能界を目指している先輩がいて、その方もいろいろとオーディションを受けていて「narrow知ってる?」と教えていただいたのがきっかけですね。

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芸能人を本格的に目指してみようとなった時に、とにかくいろんなオーディションを受けてみて、場数を踏みたいと思ったんです。オーディションは「伝える場」なので、今後芸能人としてやっていくにしても、別の道を選んだとしても絶対いい経験になると思いました。オーディションの数が多い点、「俳優」「アーティスト」とか希望のジャンルから探せたり、事務所に所属していなくても番組や作品に出られるオーディションがあったり、詳細もしっかりとのっていたのでよかったです。また、このオーディションには今何人応募してます、という情報も出るので「このオーディション人気あるんだ」と勉強になったりしました。

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僕はスカウト機能が、自分の興味のあるジャンルを登録したうえで連絡いただけて、何社からきているとか知れるのはいいなと思いました。

本当にやりたいことだから、上京は全然つらくなかった

ー田井さんは兵庫県、山田さんは愛知県のご出身ですが、東京に出てくるのは大変でしたか? エピソードがあれば教えてください。

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バイトで何とかやりくりするという生活も経験しましたし、東京に出てくるまでは実家ですべて家事を母に任せていただので、洗濯などに慣れるのも大変でしたね。時間がないけど干さないと着る服がなくなってしまうし……でもそれも慣れで、しばらくするとうまくまわすコツがつかめてきました。つらい時もありましたが、やると決めて進学も就職もせずに退路を断って出てきたので「いや、やる!」と前向きにやってきました。

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一度社会人として就職・一人暮らしをしているのでそこは苦ではなかったのですが、特に引っ越しが大変でした。自分でレンタカーを借りて全部やって、お金も結構かかったし……あと東京のどこに住めばいいのかわからなくて、探すのは苦労しました。でも夢のためなので、大変なことも含めて楽しかったし、つらいとは思いませんでした。

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意志があって本気であれば、全然できることだと思いますね。

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そうですね、「何とかしよう!」という感じでできましたね。

東京力車としての目標、将来の夢

ー今後東京力車としてどんな活動をしていきたいですか?また将来の夢を教えてください。

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東京力車として、たくさんのステージに立ちたいし、5人でいろんな企画にトライしたいです。自分の夢だと、将来的には役者をやりたくて。今お客さんや色々な方としゃべる事も勉強になるし、歌やダンス、アクロバットで表現するということも演技に役立つと思うので、自分磨きをさせていただいているなと思っています。

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東京力車としては、山田も言ってましたけどライブ、音楽を通じてたくさんの方に知ってもらいたいし、そういう場を僕が作っていきたいですね。一緒にやっている4人のメンバーも好きですし、浅草のいいところ、東京のいいところ、それぞれ伝えられるものは持っているので、あとはそれを伝える“場”というか環境をどれだけ作り出せるかだと思っているんです。まずはそこを重点的にやったうえで見てくれた人に「いいな」と思ってもらえるような活動をしたいですね。

また個人としての目標や夢はずっと変わらなくて、もともとは教師になりたいという夢があったんですけど、今はこうして色々な経験をさせていただいているので教師ではない形で、自分が経験から得たことを講演者として語ってまわりたいなと思っています。今のうちに新しいことにどんどん挑戦したいですね。
たくさんの方を巻き込んで、多くの方に「世の中にはこんなに楽しいことがあるんだ」とか、何かしら発見してもっと充実して楽しく生きてもらうきっかけを伝えられる人間になりたいなと思っています。
僕自身がいろいろな方とお話して、価値観が変わったり夢ができて、毎日モチベーションを持って楽しく生きられるようになったという経験をしたので、もし毎日つまらないと思っている人に僕の経験や学んだことを伝えて「頑張ろう」って思ってもらえたらすごくいいなって思うんですよね。人生一度きりなので、どうせなら楽しんでほしい。

ーありがとうございました!

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田井さんも山田さんも夢に対して真剣で、しっかりした自分の考えを持っている方でした。「自分が選ばれたのは気持ちが伝わったから」とおっしゃっていましたが、人としての魅力にあふれたお二人だったので、その理由にも納得。芸能界を目指している方にも、たくさんヒントになる話があったのではないかと思います。

この記事を読んで気になった方はぜひ、ライブやイベント、浅草に足を運んでみてくださいね!

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インタビュー前編はこちら
narrowからデビュー!エンタテインメントパフォーマンスユニット「東京力車」インタビュー 前編

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協力先プロダクション: 東京力車

浅草で人力車を引く現役俥夫がステージ上で歌・ダンス・アクロバットを披露するエンタテインメントパフォーマンスユニット。
2020年東京オリンピックに向け、エンタテインメントを通して日本の伝統文化、人力車を世界へアピールするために結成。2015年11月にテイチクエンタテインメントよりメジャーデビュー。『和』を基調とした心を揺さぶるサウンドとアクロバティックなステージパフォーマンスで男前な姿が話題となる。

東京力車Twitter

この記事を書いた人:narrow運営チーム