声優の活躍の場として、多くの方が志すのがテレビアニメや映画の吹き替えです。近年ではテレビのチャンネルも増え、また、インターネット配信の作品も増えていますから、そのチャンスは広がっています。今回は、その夢の第一歩、一般公募の声優オーディションや合格に向け、どんな方法があるのかを少し探ってみましょう。
声優の勉強がしたい!ではどうすればいいの?
「一日も早く声優の勉強をしたい!」という学生さんなら、声優としての技術を学べる専門学校や、芸能プロダクションが主宰する養成所で経験を積むことをおすすめします。もちろん学費はかかりますが、将来への先行投資と考えれば現実的な選択肢です。
こういったスクールへ通うことの良さは、声優の勉強をすぐに始められることやプロの指導を受けられることももちろんですが、同じ志を持った仲間と出会えることではないでしょうか。一人では出来ないちょっとした台詞の読み合わせが出来るのは楽しみであると同時に、みなさんの成長にも結びつきます。
もちろん一般公募の声優オーディションや、芸能プロダクションへの所属という道もあります。一般公募の声優オーディションの長所は、やはり合格後すぐにデビューの可能性が用意されていること、芸能プロダクションへの所属の長所は、オーディション情報が入ってくるということかもしれません。あなたに一番合った選択肢はどれですか?
声優にルックスの良さは必要?
現実的には声しか表に出ない職業ですから、「ルックスは関係ない」と思われている方も多いかもしれません。
しかし、昨今は、ミュージシャンが俳優に挑戦したり、アイドルがモデルに挑戦したり、話題性を生むことで世間の注目が集まる時代です。話題性となる要素が一つでも多い方が、芸能プロダクションにとっても“お得”な訳です。そうなるとやっぱり、ずば抜けた可愛さやスタイルの良さは必要なくとも、好感を持ってもらえるような表情や姿勢を心がけることは大切です。
また、キャリアを積んだ声優ならば実力ありきですが、一般公募の声優オーディションの場合には、ファッションであれ、個性であれ、「声プラスα」の要素を持っていると、ライバルに差をつけることができるのではないでしょうか。
「声」しか使えないことを心から楽しもう
身振り手振りでも表現できる舞台俳優や映画俳優と違って、声優には「声」という制限があります。
たとえばフィギュアスケートの演技には、「声」が使えません。同じように、パントマイムも「声」が使えません。しかし、彼らは卓越した表現力において、その時どきの感情を身体全体、そして表情で見せてくれているといって過言でありません。
声優が「声」しか使えないのもそれによく似た部分があります。だからこそ、五感の中の、あらゆる感情を「声」に乗せて表現することが求められます。これはとても難しいようですが、生活をしている限り日常の全ては感情の連続ですから、「嬉しいときに自分の身体はどう動くだろうか?」などと喜怒哀楽のあらゆる状態にある時の自分を常に意識することが、憧れの声優へ向けた地道な積み重ねとなるはずです。
人間だけでなく、動物になれたり、時には架空の生き物になれたり、憧れの海外俳優の声を吹き替えできたり、とても奥の深い声優の仕事。声優は姿をなかなか表に出さないからこそ興味が湧き、大きな夢を与えてくれます。あなたも「声」そして「表現力」を磨き、大きな夢を与える声優を目指してください!