雑誌やテレビに出演しているモデルに憧れて、「モデルになりたい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
しかしそう思っている人の中にはモデルとしてメディアに出演することの意味を勘違いしている人が多いのも事実です。
そこで、今回はモデルが本当はどんな役割を担っているのかをご説明します。
モデルの仕事とは「写っている商品やサービスをより魅力的に見せること」
基本的に写真の中のモデルの役割は、「宣伝する商品やサービスをより魅力的に見せること」です。
「この商品が欲しい!」
「このサービスを受けてみたい!」
と写真を見た人が思うようなものを作るために、モデルという職業は存在します。
ここで意識してほしいのは、あくまでも写真の中でメインになるものは、宣伝する商品やサービスだということです。モデルの顔やキャラクターなどの個性がメインなわけではありません。
極論を言ってしまえば、商品のよさがアピールできれば犬でも猫でも人形でも構わないのです。
周囲から「美人」と容姿を褒められるような人であっても、商品やサービスの良さを引き出せない人はモデルにはなれません。
メディアの中でどれだけ「モノ」のよさを引き出せるかが、モデルとしての仕事の良し悪しにかかっています。
雑誌やテレビで有名なモデルが活躍している理由とは?
雑誌やテレビの中では個性が光るモデルたちがたくさん活躍しています。
美貌を持った彼女たちが自分の考えを発信しているのを見ると、「モデルは美しく個性的でなければならない」と考えてしまうのも無理はありません。
しかし彼女たちは美しく個性的だったから今活躍できているのではありません。
受け持った仕事ひとつひとつのイメージをとても大切にしてきたからこそ、モデルとして有名になれたのです。
モデルの役割は「写真を見た人の夢をより具体化すること」
人がなぜお金を払ってものを買うのかというと、それは自分自身の憧れや夢を実現するためです。
「こんな便利さがあれば、自分はもっと豊かになれる」
「これを身につければ自分はもっと素敵になれる」
そういう思いを胸に、人はものを購入します。
あなたもそんな経験はありませんか?
「夢や理想を実現するためには、今の自分にどんなものが必要なのか」をよりはっきりとイメージできたとき、人はお金を払ってものを購入するのです。
写真や動画は多くの人たちの中にある潜在的な理想をよりはっきりとしたイメージにかえる効果があります。
モデルはメディアに出て商品のよさをアピールすることで、多くの人の中に眠る理想に具体的な形を与える存在です。
モデルは写真を通して「見た人の夢の実現をサポートする」仕事
写真の中でメインとなる商品やサービスのよさを引き出す役割を担うモデル。
イメージにあったモデルが使用されることで、見た人は自分の夢をはっきりと思い描くことができるようになります。
有名・無名にかかわらず、モデルは多くの人の中にある夢を呼び起こし、具体的な形を与え、実現をサポートする仕事です。
モデルとして活躍したいのであれば、仕事で扱う商品やサービスの魅力を伝えられるように意識する必要があります。
まずは日頃から、身近なものの魅力をアピールしてみてはいかがでしょうか?
ライター・モデル・作家: 鈴木詩織
1990年生まれ。
2016年に一念発起し、勤めていた会社を退職。以降モデル、作家として活動を開始。
過去に3度のミスコン出場経験を持つ。
結婚後も中国の歴史小説を執筆する傍、モデルとしての仕事もこなしている。