元ベイビーレイズ林愛夏さん率いるHMCと劇団ぼるぼっちょのコラボ音楽劇『パンピスの森』に出演中!
レプロ期待の新人女優・寄川未結さんと佐野舞香さんにお二人のことや今回のお芝居のこと、約5年の下積み期間など、いろんなことをお伺いしました!
特技がユニークな二人
左が佐野舞香さん、右が寄川未結さん
自己紹介をお願いします。
寄川
寄川未結(よりかわみゆ)18歳、大学一年生です! 趣味は大喜利と歌うこと、特技はダンスと暗記です。
佐野
佐野舞香、高校3年生の17歳です。特技はタップダンス、ギターの弾き語り、あと手で音楽を奏でることです。趣味は一人カラオケ・アカペラタンバリンです。
ー寄川さんは大喜利がお好きなんですね! ちょっと珍しいかも……? 暗記というのも気になります。
寄川
関西人なので面白いことは好きですね。大喜利は『ボケて』というアプリがあってそれに投稿しています。
暗記は頭に写真が浮かぶのでそれと合わせてイメージで覚えます。台本もそうやってイメージや映像で覚えます。
ー佐野さんの『アカペラタンバリン』というのはどういうことですか?
佐野
(両手で作る円の大きさを調整して音を出し、手だけで『ドレミの歌』を演奏)
ーすごい、ちゃんとメロディーになっている! 弾き語りや一人カラオケはどんな曲を歌われるんですか?
佐野
歌うのはバラードが多いです。弾き語りはYUIさん、Miwaさん、大原櫻子さんの曲や、お父さんの影響でTHE ALFEE(ジ・アルフィー)なんかもやります。
カラオケは採点マスト! 最高点は阿部真央さんの『側にいて』で95~6点くらいです。
ー全部採点するんですね!
レプロ所属までの期間、チャンスのために行動してきた
長年の付き合いで、以前も同じ舞台に出演したことがあるという二人
お二人がレプロに所属された経緯や努力したことなどを教えてください。
寄川
私は系列のレプロアスターに中1から5年間所属していて、しがみついてきた感じですね。もともとお芝居がしたかったのですが、だとしても歌もダンスもできないと話にならないと思って、そのふたつは頑張ってきました。またワークショップなどにも積極的に参加し、ひとつひとつを大事にしてきたと思います。反省点や学びなどをノートにまとめたり。
5年あったので、時間がある分いろんな作品を観るようにしてきました。その経験は自信になっています。
ーレプロ所属までの時間もできることは全てやってこられたんですね。
佐野
私も小6でレプロアスターに所属して、未結ちゃんとはその頃からの付き合いです。はじめた所属者の中で埋もれてしまっていたので、とりあえず目立ってやろうと思ってギターを始めて特技にしました。そうしたら社長やスタッフの方にも声をかけてもらえるようになって。小3からレプロアスターに所属するまでの間はミュージカルスクールに通って、タップダンスをやっていました。
ー特技を作ろうと思って本当に作ってしまうの、かっこいいですね!
「パンピスの森」は愛の物語 愛を持ち帰ってほしい
お二人は音楽劇「パンピスの森」にご出演されますが、簡単にストーリーを教えてください。
寄川
身分・性別・年齢などのあらゆる壁を超えた愛の物語です。観た方が愛を感じてくださったらいいなと思います。
佐野
みんなが大事に思っている『パンピスの森』が伐採されてしまうかも、というところから物語が始まります。パンピスの森をめぐってさまざまなお話が展開します。
ーお二人の役どころをそれぞれ教えてください。
役の「風」を表現するポーズ
寄川
二人とも『風』の役なんです。他には妖精・人間や、さらに地球上のものではないものも出てくるお芝居です。風はシーンとした空気を盛り上げたりする役割もあるんですが、特に注目してほしいのは同じ風でも二人が全然違うところです。ちなみに私は「セクシーな風」という設定があります(笑)。
はじめは「無」に近い感情のない役だったんですが、もっと性格や感情があったほうが面白いのではないか? という話になって。実際の風にも北風や台風、サイクロンなどいろいろ種類があると思うのですが、シーンによって合う『風』を考えて演じているので「ここは北風かな?」とか観ながら当てていただけたら嬉しいです!
佐野
『風』は台詞がない役で、表情だけで表現するのが難しかったです。その場面その場面でメインで出ている役の人の感情に合わせた風を表現しているので、違いを楽しんでいただけたらと思います。演じていて特に楽しかったのはみんなで楽しく盛り上がるところです!
音楽劇「パンピスの森」の見どころを教えてください。
寄川
セリフ内にたくさん言葉遊びを使っているので、そこも楽しいと思います。
また音楽は生バンドで演奏されるのですが、ステージ端にいる人達もそれぞれ楽器を持って一緒に演奏するので、そこも注目してほしいです!
佐野
シーンに出演していない人が横に座って楽器を演奏するのですが、楽器の叩き方もそのシーンの感情に合わせているので違いをたのしんでいただきたいです。ライブなどが好きな方も楽しめる舞台だと思います!
自由で気さく、みんながお芝居全体を良くするために意見を出し合う現場
この劇は林愛夏(まなつ)さん率いるHMCが劇団ぼるぼっちょとコラボレートして行う旗揚げ公演だそうですね。お二人はこれまでにもいくつか舞台を経験されていますが、他と比べていかがですか?
寄川
とにかく自由だなと感じました。愛夏さんも「これやってみたいです」などの意見をたくさん言っていて、演出家の方に役者が意見を言うという舞台が初めてでとても新鮮でした。
佐野
どんどんみなさんが意見を言って台本も変更されていったりセリフもカットされたりしていて、役者さんが自分のセリフをカットされるって嫌なものだと思っていたのでびっくりしたのですが、みなさん自分のセリフがどうなるということよりも、お芝居全体を良くすることを考えていて、みなさんのお芝居に対する姿勢からたくさん学ばせていただきました。
多くの共演者の方と一緒に稽古されていると思いますが、感想や学んだこと、印象的なことなどあれば教えてください。
寄川
普段からの付き合い、お芝居する間だけでなく休憩時間やOFFの間の関わりもお芝居刷る上で大事なんだなと感じました。ごはんを食べたり大人の方は飲みに行ったりして仲を深めることで相手のしたいこと、演じたいものを理解できるようになる。今回のお芝居は日を追うごとにみんなの仲の良さがにじみ出てきていています。
30-40代の年上の方が多いのですが、みなさんおちゃらけていて気さくで、気軽に話しかけられて「写真撮ってください」など言える環境なので、緊張して話しかけられないみたいなこととは無縁な現場でとても感謝しています。
佐野
みなさんとても優しくしてくださって、お洋服をいただいたりして嬉しいです。本当にみんな仲が良くて、この間はメンバーの方のお誕生日サプライズをしたんです! それぞれ自分の好きなシーンの稽古風景を動画にとってグループLINEに送り合ったりしていて、和やかです。
そして木村花代さんは、私が小3のときに見て、このお仕事をしたいと思うきっかけになった劇団四季の『夢から醒めた夢』でメインの役をやっていた方で、その方と一緒にお芝居ができるなんて感慨深いです。
レプロの先輩、林愛夏さんは謙虚で優しい人
林愛夏さんの印象を教えてください。
寄川
愛夏さんはすごく謙虚な方で、後輩を持ったのが初めてだから「私は先輩初心者なんです」とおっしゃっていて。すごく優しくて背中をずっと見ていたい先輩です。
佐野
普段はとても優しくて、でも稽古が始まったときの目力がすごいんです。お芝居が本当に好きなんだなというのが接していてわかるし、見習わなきゃなと思います。
相手の期待をいい意味で裏切れる役者に(寄川)
お二人のこれからの目標・夢などを教えてください。
寄川
憧れているのは井上真央さんや水川あさみさんですが、お二人とも違う新しい分野を切り開ける役者になりたいです。主演ではなく、印象に残るバイプレイヤーが目標です。
今まで男性役や犬を擬人化した役、私自身は同級生の男の子ともうまく話せないくらいなんですが男性依存症の役、今回のセリフがない役など、自分とはかけ離れた役を演じてきました。これからも現場やオーディションで、相手の期待をいい意味で裏切れる、自分が演じたいものとその役に求められるものの最大公約数を演じられる役者になりたいです。
どんな作品に出ても目につく存在感のある役者に(佐野)
佐野
私もミュージカルで猿、犬、ピエロなどさまざまな役を演じてきました。毎回自分の引き出しなないな、頭が固いなと痛感するので、演技の引き出しを増やしていきたいです。
福田監督が好きなので、作品に出てみたい。伊藤沙莉さん、橋本環奈さん、江口のりこさんのようにどんな作品に出ていてもこの人いいな、目につくなと思われるような存在感のある役者になりたです。特定の役だと勇者ヨシヒコのムラサキみたいな……現実離れしたお話に出てみたいです。
最後に一言ずつお願いします。
寄川
これからドラマや映画・CMなど映像で活躍していきたいと思っています。
脇役でも確実に印象に残る女優になりますので、よろしくお願いします!
佐野
まだお仕事を始めたばかりですが、引き出しを増やして頑張っていくので、応援してくださったら嬉しいです!
ーありがとうございました!
公演情報: HMCと劇団ぼるぼっちょ 音楽劇「パンピスの森」上演中!
2019年5月22日(水)~6月2日(日)
東京都 浅草九劇
脚本・演出・作詞・作曲・振付:安倍康律
出演:林愛夏、神田恭兵、安倍康律、林勇輔、碓井菜央、用松亮、原田薫、木村花代 / 寄川未結、佐野舞香
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