女優のオーディションでは、その場で演技を求められることがあります。
審査員に設定や役柄を割り振られ、アドリブで演技をしなくてはいけません。「即興劇」(インプロヴィゼーション、略してインプロと呼ばれることもあります)や「エチュード」と言われることもありますが、女優の演技力をチェックしやすいため、劇団のオーディションなどでよく使用される審査法です。
劇団によってはセリフ審査を一切設けず、即興での演技のみが審査対象になることすらあります。
こういった即興の演技での審査は難しい課題が提示されることもありますので、苦手意識を持つ参加者は多いようです。
それでは、こういった即興での演技審査の時には、どうしたら合格する可能性を高められるのでしょうか。
緊張せず、大声で演技する
アドリブでの演技はとても緊張するものです。あなたの女優としてのアドリブ力や演技のアイデア、つまりは役者としてのセンスが試されているのですから、緊張しないわけがありません。
ですが、女優は緊張するような場面に立たされるのが仕事です。緊張をコントロールできず、不安定になる女優は「向いていない」と言われても仕方ありません。
まず、思いきって最初から大きな声を出しましょう。一度大声を出してしまえば、肝が据わって演技もやりやすくなります。まずはリラックス!
恥ずかしがらない、モジモジしない
審査員は、あなたの能力を試すためにわざと「ムチャブリ」してくることもあります。でも「できません」「やれません」だなんて絶対に言わないこと。「じゃあ、何しに来たの」「こんなこともできないなら女優になれないよ」と言われて終わりです。
審査員は、あなたに恥をかかせようとしているのではありません。ただ、どんな演技をするのか見たいだけです。恥ずかしがらずにベストを尽くしましょう。
フリーズしない
「できません」「やれません」と言うのもダメですが、棒立ちになってしまうのももちろんダメ。何をしたらいいのかわからず、ただポカーンとしていては何をしにオーディションに参加したのかわかりません。
まずは思いついたことを言ってみる、演技で表現してみることが大事です。何も思いつかないなら、演技をしながら手探りでゴールを探してもいいでしょう。
「こんなに急に言われても無理だよ」なんて思いこまずに、まずは演技をしてみましょう。
自分だけ目立とうとしない
劇団のオーディションの場合、数人のグループで即興のお芝居を見せる審査もあります。こういう時には、審査員はどこをチェックしているのでしょうか。
ずばり、協調性です。もちろん、自分の演技をしっかり見せるのは大事です。しかしながら、自分だけ目立てばいいというわけではありません。舞台はチームプレーです。他の人の演技をフォローして、ストーリー自体を盛り上げようとする姿勢も重要視されます。
ただし、内輪ノリは厳禁です。自分たちだけで盛り上がってしまい、審査員たちはシーンとしているなんてことはないようにしましょう。
演技を楽しむことが何より大事!
こういった即興の演技をオーディションで経験したけど、とにかく苦手!そう感じる人は少なくありません。こういった即興の演技に必要なのは「慣れ」なので、経験を積む必要があるでしょう。部活動やサークル、ワークショップなど、演技を経験できる場はたくさんありますので、即興が苦手な人はそういった場で経験を積んでからオーディションに参加してみましょう。