事務所のオーディションで不合格になるには、やはりなにか理由があります。今回は審査員を経験したことがある立場から、ネガティブな理由で不合格になりがちな人の傾向を紹介しましょう。
「事務所に合わない」「年齢が若い」という理由で不合格になることもある
不合格の理由にも種類があります。「能力は高いが、事務所のカラーに合わない」「年齢が若すぎる」という理由から、オーディションに合格できない人もいます。
こういった人たちは他事務所のオーディションにチャレンジする、もしくは年を重ねることで合格できるでしょう。
しかし、審査員がこういう仕方のない理由で不合格にすることはまれです。オーディションでミスをしたり、失礼な態度をとったりして不合格になっている人のほうがずっと多いのです。不合格が続いている人は、自分のオーディション内容を見直してみましょう。
声が小さい人は受かりにくい!
オーディションでは、質疑応答の時間もあります。審査員から「趣味はなんですか?」「どういう女優になりたいですか?」などの質問をしている時に、声が小さすぎる人がいます。
緊張しているのはわかりますが、声が小さすぎるのはいけません。人に伝える力に欠け、スターとしての適性がないと判断されてしまいます。思いきって大きな声で話しましょう。緊張しているそぶりが伝わっても大丈夫。初々しいとしか思いません。
上から目線で、態度が大きい人は落ちる!
オーディション参加者のなかには、わざと自信過剰に振る舞うタイプの人がいます。そうすることで「自分は他の参加者とは違う」ということを表現したいのでしょうが、上から目線で他のオーディション参加者をバカにするような態度をとり、図々しい行動をする人は合格できません。
これは、もしもその人を合格させた場合、現場でトラブルが起こりかねないからです。スタッフからしても、態度が悪い新人よりも礼儀作法にきっちりしている新人のほうが使いやすいのです。謙虚さを忘れずに、オーディションに臨むようにしましょう。
仕事を選り好みする新人は好かれない!
芸能界に入ったら、さまざまな仕事があります。ですが、自分で仕事を選べる人はごくわずかです。最初は華やかではない、地味な仕事もしなければいけません。
オーディションで「こういう仕事はできる?」と聞くこともあります。たとえば「キスシーンはできる?」「水着の仕事は可能?」なんて質問をされることもあるかもしれません。
そういう質問に、「あれもイヤ」「これもイヤ」という新人もいます。「やりたくないことははっきり言ったほうがいい」という人もいますが、「自分の気にくわない仕事は全てNG」と決めつけることと、「自分のやりたいことをしっかり持っていて、それを追求したいと思っている」ことは別です。
自分のポリシーをしっかり持ち「こういう理由だからやりたくありません」と主張できる人、かつ、そのせいでオーディションに不合格になるリスクを理解できる人ならこの主張してもいいでしょう。
しかし、最初からダメだと決めつけず、なんでもやってみたほうが後々の仕事につながったり、人間として幅が広がったりします。自分がどういうスターを目指しているのか、よく考えてオーディションに臨みましょう。
遅刻する人はオーディションに合格できない!
オーディションでは、遅刻は厳禁です。遅刻をしてくるだけで審査の対象外にすることもあります。
これは、遅刻癖がある人は現場で迷惑をかけるからです。新人ならば5分前行動は当たり前。むしろ、誰よりも早く現場入りするくらいの姿勢が求められるでしょう。オーディションには決して遅れないようにしましょう。
女優やアイドル、タレントとしての適性はもちろんのこと、オーディションではさまざまなことがチェック対象になります。オーディションは家の外に出た瞬間から始まっていると考え、どんな姿を目撃されても恥ずかしくないように振る舞いましょう。