フジテレビ系ドラマ「ラヴソング」レギュラー出演や「めざましテレビ」内 “モアセブン”リポーター、さらにファミリーマートのCMイメージキャラクター等多数のメディアに引っ張りだこで今まさに注目の女優、納富 有沙(のうとみ ありさ)さんにnarrowが独占インタビュー。納富さんの生い立ちから日々の仕事に対する想いを聞きました。これからオーディションを受ける方、芸能界を目指す方は必読です!!
~家族のつながりの中心に「テレビ」があった~
―納富さんが芸能界を目指したキッカケは?
家族で見ていたモーニング娘。と小学校の時に始めたダンスがキッカケでした。私の家族はとっても仲が良くて、家族団欒といえばリビングでテレビを見ることだったんですね。小学校の時は、モーニング娘。さんにあこがれていました。オーディションからデビューまでモーニング娘。になっていく過程を番組が追いかけていたのがとても刺激になって、いつかは私も同じようにテレビに出てみたいという想いが芽生えました。また、ちょうど同じ時期にヒップホップのダンスを始めて、踊ることで舞台に立って表現する楽しさを知っていつかは私もテレビで表現してみたいと思いました。
―小学生の時からダンスですか?
はい、当時はずっと踊っていましたね(笑)。学校が終わって、スクールのみんなと公園で練習していました。そのときは私の年が一番下で、5歳上とかのお姉さんたちと一緒に踊っていたので、教えてもらったり見て学んでいくのがすごく楽しくて…。スクールの先生がちょっと厳しかったので、先生が見ているときはドキドキという感じではあったんですけど(笑)。当時はダンスコンテストにもたくさん出ていましたね。衣装は母の手作り。応援にも来てくれました。コンテストでは優勝。とても感謝しています。
―では学生時代はダンス中心?
中学校では吹奏楽部に入りました(笑)。ダンスはスクールで引き続き習っていたので、学校では文化系の部活に入りたくて。でも、体験入部で吹奏楽の楽器に初めてさわったとき、まったく楽器を吹けなかったんですよ。吹けないのは悔しい、入部してできるようになりたい!って思ったことが動機でした。ユーフォニアムという楽器を担当したのですが、この楽器はすごく優しい音色なんですよ。トランペットとかサックスみたいな派手なメロディーラインを吹く楽器ではなく、裏のメロディーを吹くようなポジションですけど、目立つところじゃないけどしっかり意味がある楽器という感じがして。その存在に惹かれたことも大きいです。吹奏楽部ではなんだかんだ副部長になっていまして、気づけば生徒会長もやったりしていました。
―生徒会長にはどうしてなられたのですか
目立ちたがりというか(笑)。でも、やらない後悔はしたくなくて。「やらないで後悔するならやって後悔」みたいな。好奇心が本当に旺盛なのでいろんなことを全部やっておきたいって。じゃあ、中3で受験あるけど、いや、生徒会長やるって言ってやってしまった(笑)。
―高校ではまたダンスに戻られたそうで
私が高校1年生で入ったときはまだ同好会で部になっていなかったんですよ。先輩の代が作ってくれた1年目の同好会。でも、部にしたいという気持ちがあって、人数を増やして2年目でやっと部に昇格しました。その当時は先生がいるわけではなくて、自分で振りつけを考えるチャンスをもらえて楽しかったですね。
―芸能事務所に所属しようと思ったのはなぜですか?
19歳のころに、「私もうすぐ20歳になるんだ」とふと思った時期が来て。自分は大人になってどういうふうな職についてお金を得て、これからの人生を歩んでいくんだろうって。自分の将来のことを考えたときに、一般の企業に勤めて、例えばOLさんをやるとかデスクワークをやっている自分というのは、あまり想像ができませんでした。小さいころからダンスや表現することが好きだったので、好きなことを仕事にしたい、それで食べていけたら最高だなって。ではどうしたらいいんだろうって考えて、いろいろと調べた結果、事務所に所属をするという選択肢を知ってオーディションを受けようと思ったのが理由ですね。
―芸能界に入ることに対して、両親は反対しませんでした?
自分のやりたいことをやらせてもらってきて生きてきた子、ということを親がいちばんわかってくれているので、「この子はやりたいと言ったことをやらなきゃ気が済まないんだ」というのを、もうわかってくれていて。最初は「あなたはこうやってほうがいいんじゃないの?」と色々とアドバイスはくれますが、結局は私の意志をすごく尊重してくれるので応援してくれましたね。
― 所属後の初仕事はなんでしたか?
JR西日本さんのCM出演が一番最初でした。オーディションは広告代理店のオフィスで行われたのですが、行ってみて「え、こんなところでするんだ」と驚きました。このオーディションは「事務所に所属してからの初めてのオーディションです」って言って受けさせていただいたので、私を起用していただいたのは、ある種の賭けだったんじゃないのかなって今は思います。本当にそんなド新人に任せてくれて、「CMに私が!?」という思いでいっぱいでした。もし、仮に私が監督の立場だったら絶対に選ばないなぁと(笑)
―初めてのオーディションでいきなり合格ですか!納富さんに何かを感じたんでしょうか
たまたまイメージが合ったというぐらいだと思います(笑)
―その時に意識されていたことは?
初めてだったのでとりあえずやりきろうと。中途半端に「ああ何もできなかったな」って帰るよりは、自分ができることを自分らしくやろうという気持ちで行きました。あとは、ハキハキしゃべろうと思いました(笑)だから数日後にマネージャーさんから電話かかってきて「こないだのCMのことなんだけど」って、最初、前置きで言われたときに、ああ、だめだったんだなと思って。「オーディションのときはこうしたほうがいいよ」っていうアドバイスの電話なんだろうと思って出たので、
「合格だったよ。この日撮影だよ」って言われて、えー!?みたいな(笑)本当ですか、え!?みたいな感じで、しばらく理解ができなくて本当にびっくりしました。
―初めてのオーディションだったのに勝因はなんだと思いますか
初めてで流れもよくわからなかったんですが、その時はグループで通されて、前の人の芝居を見て、ここをこうすればいいんだな、なるほどなるほど、じゃあやってみようみたいな感じでその場で学ばせていただき実践してみたんです。今思うとちょっとずるかったかも?と思うんですけど(笑)
―オーディションは緊張しませんか?
もちろん受ける側は緊張するじゃないですか。その気持ちはすごくわかるんですけど、受けてくれる側、面接する側の人たちのことを考えるようにしています。受ける側は自分のことでいっぱいになっちゃって、自分のハートを話さなきゃと思うという緊張しちゃうと思うんですが、いや、どっちも初めましてだから、普通に初めての人とどうやって話をすればいいかな、ぐらいに考えればちょっとは気が楽になるって思っています。
―人と話すことには変わりはない、大事な心得ですね
はい、私も結構まじめになりがちというか、それこそお芝居だとあまりぶっ飛んだことをやるというよりかは、きっちりかっちりやってしまいがちというのを自分でわかっていて。それが、面白くないと思うので、まじめに考えすぎるより「人と話をするんだ」ぐらいの気持ちでオーディションに向かえばいいのかなと思っています。
―ドラマの役を「演じている自分」と、めざましテレビ等での「リポーターとしての自分」。それぞれ心がけていることはありますか?
どちらも何か「私らしさを残したい」というのは思いますが、インタビュアーとしては、私の言葉を通して、テレビを見ている方がどう感じるかということが大事だと思うので、言葉の選び方とか、「こう言ったらどう伝わるかな」っていうことを意識しています。逆にお芝居をするときは、私の言葉じゃないので、役の言葉をこの役だったらどう言うかなって考えないといけない。私の言葉になってしまったら、それは役ではなくて納富有沙になってしまうので。ドラマでは作品の一部分での出演しているので、その作品にちゃんと寄り添えるようにしようと心がけています。
~一流のエネルギーを感じること~
―オーディション前に実践している準備などはありますか?
「テレビに出たい」と思ったら、テレビをたくさん見たり、「お芝居をやりたい」ということであれば、映画を見たり舞台を見たり。本当に一流でやっている方はすごいエネルギー持っているので、観に行ってそういうエネルギーに触れることは大事だと思っています。だから事前準備というか日々第一線で活躍している方のエネルギーを感じることを意識しています。
― 一流の方のエネルギーですか
はい、活躍されている方々のエネルギーを客観的にでも感じておくことは、自分がもしそこを目指しているのだったら大事な考えかなと思っています。第一線でやっている方のエネルギーを感じると、本当に自分がやりたい人だったら、「わー!やりたい!!」っていう欲がより出ていると思うので、そういう熱意が自分の一つ一つのオーディションのときに伝わるんだろうなというふうに思うので、大事なのかなと思います。
―影響を受けた方はいますか?
あこがれの女優さんは松たか子さんです。松さんのお芝居とかを見ていると言葉にならないというか。お芝居以外にもいろんな活躍をされる方じゃないですか。昔からのお芝居とかをDVDで見ても、輝いてる!持っている「芯」みたいなところが全然ぶれていない方だなと思います。そういう女性になりたいです。
―人生を全力で駆け抜けてきている印象ですが、リフレッシュやしっかりと休まれていますか(笑)
私は好きなことをさせて頂いているので「リフレッシュというよりも仕事をしているほうが楽しい」です。もちろん、何かいろいろ重なって疲れてしまうこともありますが、そんなときはアニメを見たりしてリラックスしています(笑)
―今後の目標は?
本当にありがたいことにCMだったりドラマだったり、レポーターだったり、幅広くいろんなことを経験させていただいているので、今経験できていることをしっかりと自分の中に取り込んで、多くの人に知ってもらえるような人になりたいです。名前を知ってもらえるというのももちろんですけど、納富有沙と聞いて、パッと浮かぶイメージができるといいなと思いますね。
―芸能界を目指しているnarrow会員の皆様にメッセージをお願いします
インタビューを掲載していただく、そしてインタビューを読んでいただくこと自体が私にとってはとっても嬉しいことです。やりたいことをやりたいだけやってきた人間が、こういうインタビューをしていただけるようにはやっとなったよ、ということを伝えたいですね。本当にやりたいという信念さえあれば、貫き通して、いつかチャンスが巡ってくるんだろうなって信じて。私もまだまだ頑張っていきたいと思っているので、くじけずにといったら偉そうなんですけど、「やらない後悔よりやって後悔」、そして「信念さえぶれずに突き進んでいけば」の精神で私も日々進み続けオーディション受けてきたので、そういったことを大切にしてほしいと心から思います。一緒に頑張っていきましょう!
インタビュー協力: 納富 有沙 (のうとみ ありさ)
納富有沙さんの最新情報はこちら
・キューブ オフィシャルプロフィール
http://goo.gl/mho3jO
・納富有沙さんオフィシャルブログ「Look@Tommy」
http://goo.gl/tpsdg7
・納富有沙さんTwitter
https://goo.gl/JTKOjy
取材協力: キューブ
新たな才能との出会いを生み出し、次世代のスターを発掘していきます。
キューブでは、藤木直人を筆頭に、中越典子、生瀬勝久、古田新太など、ジャンルを問わず幅広く活躍する俳優が多数所属しています。ミュージシャンではいきものがかりと、俳優だけにとどまらず第一線で活躍するアーティストも輩出しています。また、マネージメントの他に、音楽、演劇、TVの企画・制作・宣伝などの業務を展開しており、2011年には渋谷に新劇場「CBGKシブゲキ!!」をオープンするなど、新たなエンターテイメントの可能性に常に挑戦し続けています。