• 2016年05月28日

舞台本番に向けて何をすれば!?日常で意識できる練習方法

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女優や俳優を目指す人にとっては、毎日が稽古のようなものです。
稽古は芸能事務所でのレッスンの時だけでなく、日常生活の中で意識して生活を送っていく事によっても上達していけるので、ライバルと差をつけたいのであれば、まずは日常生活の中で実践できそうな練習方法のプランを立てる事が大切です。
これからその舞台本番に向けての練習方法について紹介していきます。

自宅で踊りながら歌って舞台稽古

舞台となるとテレビのドラマや映画と違って、もしもミスをしてもそのシーンだけ後で撮りなおすといった事も出来ず、全てがぶっつけ本番なので失敗が許されません。
だから毎日意識していきながら、舞台でより自分を活かせるような動きが取れるように訓練しておく必要があります。
動きながらセリフをぶれないように発するためには、自宅でDVDやYOUTUBEの動画を観ながら、歌って踊って表情も豊かに表現できるような訓練を積む事がポイントです。
動きながら歌ったりセリフを言うのは、実はとても難しい作業です。
さらにそれに表情をつけるとなると、相当な訓練が必要です。

舞台の上での稽古の時だけでなく、普段から体、顔の表情筋を舞台の役柄に合わせて自由自在に動かせるように訓練しておきましょう。
お勧めは、

●ベリーダンス

●アイドル系の歌謡曲

●時代劇の名場面や名セリフ

●宝塚

●日本舞踊

●フラメンコ

●ショーダンス(シカゴやマリリンモンロー、キャバレーの映画などを参考にする)

●洋楽のミュージックプロモーションビデオ

これらの動きをマスターする時のポイントとしては、歌って踊って表情豊かに表現するだけでなく、扇や扇子、傘、帽子、刀といった小道具を美しく使いこなせるように訓練を積む事です。
刀は危険なので、おもちゃを使用すると良いでしょう。
小道具を自由自在に使えるようになる事も、舞台役者には必要な要素です。

普段の日常シーンの稽古が舞台本番でも役立つ!

舞台本番に向けて日常で意識できることの中には、食事中でも歩いている時でも、お風呂に入っている時、買い物している時でも、常に女優、もしくは俳優として振る舞う事です。
誰も見ていなくても、家で一人でのティータイムや食事の時でもしぐさの一つ一つに気を付けるようにしましょう。
一人の時間にいかにラグジュアリーに過ごせるか?といった事が、ひとかどの舞台俳優として活躍できるかどうかを左右するぐらいに重要なポイントとなってきます。
いくら舞台の上だけ王様やお姫様、貴族のようにふるまおうとしても無理なのです。
日常の何気ない動作の繰り返しや意識が舞台の上でのあなたを形作っていくので、家の中で一人でいる時でも美しく振る舞えるように意識する事が大切です。

舞台でいろいろな役柄を演じられるようになるためには?

舞台でいろいろな役柄を演じていくためには、日常生活の中でいろいろな役柄を演じてみる事が大事です。
例として挙げていくと、

●犬や猫、鳥といった動物の役の場合
もしも犬や猫、鳥といった動物の役柄を演じるためには、普段から実物になりきる必要があります。
声優の仕事でも犬役、猫役はよくあります。
練習方法としては、例えば猫役になりきる場合には、普段の話し言葉も「にゃにゃにゃにゃ」といった猫語に発音を変えていきながら、表現するテクニックを身に付ける事です。
わかりやすい例を出すと、auウォレットのCMの「にゃにゃにゃにゃ食堂」の猫達の話し方です。
話し方以外でも、仕草もライフスタイルも猫らしく送るのがポイントです。
猫だったら夜行性なので、ライフスタイルを夜型に変えてみる事もお勧めです。
暗闇の中を好む動物とは一体どのような感じがするのか?といった風に完全に猫になりきる事が大切です。

●高貴な身分の役柄の場合
王様や女王様、王子様、お姫様、その他貴族の役柄になりきるためには、家の中でもそれなりの服装をして過ごす必要があります。
例えばお姫様の役の場合には、家の中ではドレスっぽいロングワンピースを部屋着にして、寝る時もネグリジェを着る習慣を身に付ける事です。
時代劇のお姫様の場合には着物になるのですが、部屋着として着物を着るのが大変な場合には、おしゃれな浴衣を部屋着にしたり寝間着にすると良いです。
こういった服装に普段から慣れていないと、舞台本番の時に衣装を着てスムーズに動けない場合があります。

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美しい衣装を着て家の中でそれなりに振る舞うからには、家の中も常に美しく整えておく必要があります。
主役を張れるようになるためにはこのように普段からの意識改革が大変重要になってくるので、常に自分は女優なのだ、俳優なのだと意識しながら行動しましょう。

舞台本番で良い声が出せるようになるための練習方法

舞台で演じる際に重要なポイントは、声が客席の一番奥まで響くか?といった事です。
客席の一番奥まで声を届かせるためにと、やみくもに声を張り上げてしまっても、お客様達の耳には大変聞きずらいものになるだけなので、何よりも良い声を響かせる事がポイントです。
そんな時にお勧めの方法としては、

●普段から腹式呼吸の練習をしてお腹から声を出すように練習を積む事
普段から息を吸う時、吐く時にお腹に意識を集中して行う事がポイントです。
酸欠状態にならない程度に1日に何度か腹式呼吸の練習を行いましょう。
腹筋や背筋を鍛えておくと、より良い声を出す事が出来るようになります。

●声域をコントロールする練習
あまり大きな声を張り上げなくても、発する声の声域をコントロールする事によって声を遠くまで響かせる事が出来ます。
音域ともいうのですが、コツとしては通常よりは若干高めに声を出すようにする事です。
一番良い練習方法は、もしも耳の遠い老人と一緒に暮らしていた場合には、耳の遠い老人に自分が話している内容をしっかりと聞き取ってもらえるように練習する事です。
ベテランの歌手になってくると、声域の幅も低い音から高い音まで幅広く出せます。
舞台役者の場合には、もしも歌がない場合には声を遠くまで響かせるために日常生活の中で若干高めに話す練習を積んでいって下さい。

まとめ

今回は舞台本番に向けての練習方法で、日常で意識できることについて解説してきました。
舞台稽古も場所や人数の関係で、そう毎日のように練習できない場合もあります。
そんな時でも日常生活の中で意識次第でいくらでも練習を積んでいけるので、普段から自分はプロの役者なんだと高い意識をもって舞台役者生活を送っていって下さいね。

この記事を書いた人:猫瑠璃