SAN OFFICEの布施 博さんにインタビュー!
――今日のレッスンはいかがでしたか?
布施 博さん: 未経験スタート3-4か月目の演技クラスなので全然まだまだです。
でも1か月目は見られたものじゃなかった(ひどかった)のが、3か月でここまできてます。
うちの劇団(布施さん主催の劇団)ならもっと成長できますけどね。劇団の方が演技のレベルは圧倒的に高いし成長も早いです。
でもサンオフィスでいうと、日曜のレッスンはすごいですよ、中2とハタチそこそこの天才が2人います。特に中2の子は発想もすごくて感心しています。
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布施 博さん
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――宿題はどんなものを出されていますか?
布施 博さん: 台本1個はプロなら15分程度で覚えられるレベルのものです。
完璧に覚えてくる生徒もいれば難しい生徒もいます。頭で覚えているレベルじゃ全然だめです。
発声や滑舌、肉体作りのトレーニング方法は教えているが、レッスンではやりません。そんなの自分でやるものです。
毎日努力しているかどうかは見ればわかります。
サンオフィスのレッスン生(所属者)は全員やっていることです。
具体的に何冊読めとの指示はしていませんが、本をたくさん読んで、映画をたくさん見る、経験をたくさん積む、というのも当たり前に努力することです。
――課題はどのように出していますか?
布施 博さん: 10~20分の芝居の脚本を5、6個課題として出しています。
生徒層によって書き下ろしています。
――所属している方のレッスンへの取り組み方はどうでしょうか?
布施 博さん: 未経験からのスタートが多いのもあり、また役者だけで生活できなくてアルバイトをしている所属者もいますが、
メインのフィールドは「役者(芸能界)」という意識で、生活を調整する意識は全員持っています、というか、持たせています。
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――どんな子を育てたいですか?
布施 博さん: 枠に収まらない子。規格外の発想ができてインパクトのある子です。
画面から飛び出して見えるような。
サンオフィスからスターを出したいというオーナーの夢に共感したので自分も精一杯サポートしています。
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――最後に、こんな子に所属してもらいたい!というポイントを教えてください。
布施 博さん: 明確に伸びる子は採用。
面接時はみんな頑張るというけれど、1か月レッスンすれば、本気度とカンの良さは歴然です。 頭が良くてカンがいい子はものすごいスピードで成長して、レッスン生から1か月で正式所属で現場にも出まくるパターンですね。 レッスンを通してポテンシャルと成長をみて、自分がOKを出したら正式所属となります。 経験は本当に不問です。変なクセがついていると直すのに苦労しますし、まっさらな方が良いことも多いですね。
![インタビューアーが思った!このレッスンの評判の理由!](/img/lesson/reson_ttl.png)
未経験からスタートの場合、3~4か月間、1クラス12名で2時間のレッスンを行います。
レッスン内容は「夫婦」「兄弟」「別れ話」といった3パターンの脚本を元に芝居をするというもの。
現場では全員が全力でレッスンに打ち込んでいて、布施さんがひとりひとりに丁寧に指導されていました。
指導中は、感情、動作、声の大きさの相関性についてや、「心配そうな顔をするのではなく、心配をする」など、根本的な考えについて分かりやすく丁寧に説明されていたのが印象的でした。
抽象的なセリフひとつひとつ、深みを持たせるために「何が足りないのか」と答えではなくヒントを与え考えさせる進め方で、撮影現場での監督や演出家の考え、進め方についての説明の際には、レッスン生はより真剣な顔つきになっていました。
布施さん曰く、「役者は、深く考えて考えて、思ったことを真面目にやる。それをどう判断するかは監督」とのこと。
現場に中途半端な役者を送り出したくない、という布施さんのスタンスが感じられ、全員が2時間集中しきったレッスンでした。
そんな布施さんの役者に対する思いや丁寧な指導が評判の理由だと感じられました。
取材協力
SAN OFFICE
アーティスト、ダンサー、モデル、女優、タレントなどジャンル幅広く、現場で評価される人材の育成も得意で、その実績から、常に案件が非常に多く、所属者は自分に合ったチャンスに挑戦していただけております。