ケイ・サイド講師の剛 たつひとさんにインタビュー!
――今日のレッスンはいかがでしたか?
剛 たつひとさん: narrowからの応募で集まった1期生で3か月目の演技クラスで、3か月前とは全員まるで別人のように成長しています。
今日は初回の課題(芝居)をもう一度やってみました。
剛 たつひとさん
――宿題はどんなものを出されていますか?
剛 たつひとさん: 台本の読み込みは必須です。
更に自分で本を読んだり調べたり、脚本の舞台となる現地を見に行ったりしてほしいですが、取り掛かりとなる最低限の知識は伝えています。そのあとは本人次第です。
発声、滑舌、筋トレなどはやり方は教えるがレッスンでは基本的には時間を取らない。
努力しているかどうかは見れば一目瞭然です。
――課題はどのように出していますか?
剛 たつひとさん: 所属者は全員若手なので、若手が求められることが多い設定や役柄、時事ネタなどを、このレッスン用に脚本家が書き下ろしています。
――所属している方のレッスンへの取り組み方はどうでしょうか?
剛 たつひとさん:全員プロ意識を持っています(持ち始めています)。
一人前の役者になって欲しいと思って真剣にサポートしているのが伝わっていると思います。
プロダクションが関わっている舞台は何度でも無料で見せており、稽古の見学や、終演後実際舞台に立たせて説明をしたりする機会も設けていますが、全員が積極的に参加しています。
現場での常識や正しいふるまい、事務所の先輩たちが作り上げてきた「ケイサイド」の伝統についても教えていて、それを踏まえて各々撮影現場へ行っています。
撮影現場に行って空気に触れた前後では目の色が変わる(本気度が更に上がる)ので、初期から本人に合った撮影現場で経験を積ませることにしています。
また、事務所内にオーディション情報を掲示しており、個人の趣向を把握するためにも、所属者はレッスンなどで立ち寄った際に、興味があるものがあれば都度「これやってみたい」と言える環境にしていて、初期の頃は特に多く「これやりたい」と言う所属者が多いです。 所属後2~3か月で個人のスキルや信頼関係が築けた後は、事務所側から個別に打診する案件が中心になり、TVドラマ「ラスト・コップ」数話連続出演者や、来年1月クールのドラマセミレギュラー出演決定者もいます。
――どんな子を育てたいですか?
剛 たつひとさん: 意志が強い方。役者をずっと続けていきたい方。
自分含め、駆け出しの頃こうだったな、こういうことで悩んだな、と、同じ時期を過ごした経験のある先輩役者たちが、長年お世話になっている芸能界に、少しでも良い役者を育てて定着させたい、という思いも持って接しており、会えば会うほど所属者全員がかわいく感じ、全員に対して精一杯サポートをしています。
――最後に、こんな子に所属してもらいたい!というポイントを教えてください。
剛 たつひとさん: 面接は社長、自分、もうひとりのスタッフから2名で対応しており、趣味が偏らないように配慮して行っています。 現在の所属者の共通点は、会って話して「強固な意志」を感じる方。
ただ、「役者を仕事にしたい人」全員OKという訳でなく、採用基準の言語化は難しいです。
趣向を聞いた上で、うちの事務所でないところの方が合っていると思う場合はそう薦めています。
モデルはルックス、歌手は歌のうまさ、といった要素がありますが、役者は「醸し出す雰囲気」という要素が求められることが多いです。
採用した後は、一人前の役者になってほしい、当たってほしい、と思ってサポートしています。 他のプロダクション同様、うちでも面接の際も、事前の連絡なしの遅刻などはもちろんNGです。気を付けてくださいね。
1~3か月はドラマ風の芝居を剛たつひとさん(俳優)が指導、その後4~6か月は舞台表現を小林ともゆきさん(劇団主宰・脚本・演出・座長)が担当。他に2名講師がいて、バランスのよい指導が行き届くように4人が輪番制で教えているのも特長です。
レッスンを受けながら個人に合った撮影現場への参加や、プロダクション関係者の舞台等の公演の見学も並行して実施しています。
現場で刺激を受けて、レッスンで更にスキルを磨くという理想的な循環の中で活動できます。
プロダクション所属時期によって約1か月単位でクラスが分かれているので、いつ入っても基本的に同時スタートが可能で安心です。
社長もレッスンを毎回見学していて、社長も講師陣も所属者に対する愛情が非常に深く感じました。
レッスン終了後も所属者が社長や講師に自然に質問や疑問を話しかけている、あたたかい光景が、信頼関係を物語っています。
基本的には演技実践スタイルですが、随所に、芸能界におけるふるまいや考え方とその根拠の説明があったり、所属者をレッスン生としてでなく仕事のパートナーとして見ている意図が伝えられています。
現場に出て困らない=現場に出して恥ずかしくない人材を育てるという、プロダクションの思いを感じました。
例えば、「電車遅延で15分遅刻」の所属者に対して、連絡をしたからセーフだが、同様のことを現場でやったらどうなるか、という説明があり、「遅れて着くと入口でスタッフが待っていて、その奥には制作、AD、メイク、衣装、共演者など、40~50人が待つことになり、現場が中断する」と、具体的に、なぜ、どのくらい遅刻NG行為なのかを話してくれていました。
芸能界は他の業界よりもルーズな部分もあるけれど、その分マナーにはものすごくうるさくて、共通のマナーが守れないと成り立たない、という心構えもきちんと教えてくれています。
取材協力
ケイ・サイド
アーティスト、ダンサー、モデル、女優、タレントなどジャンル幅広く、現場で評価される人材の育成も得意で、その実績から、常に案件が非常に多く、所属者は自分に合ったチャンスに挑戦していただけております。