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  • 2015年08月14日

CUBE所属アーティスト「花菜」さん 特別インタビュー企画

音楽劇「靑い種子は太陽の中にある」(作:寺山修司、演出:蜷川幸雄)に「マリー」役での出演が決定!
演者としても表現の幅を広げる、CUBE所属のアーティスト「花菜 (カナ)」さんに、
narrow運営チームが独占インタビューさせていただきました!

デビューから今後の展望まで。ここでしか聞けないお話が盛りだくさん!narrowならではの独占インタビュー企画をお届けいたします。

幼少期 ~ 広島アクターズスクールでのレッスン時代

Q. 音楽に目覚めたきっかけは何ですか?

(その質問については)よく聞かれるタイミングがあるんですけど、実は、特にこれといったキッカケはないんです。

小さい頃からずっと地元のコンテストに出たり、スクールに所属していたころは、その中でのコンテストにも出たりしていたので、
(どこかのタイミングで音楽に目覚めた、というわけではなく)物心ついた頃から、ずっと歌を職業にして生きていきたい、という思いがあって、
今でもその気持ちのまま、やらせてもらっています。

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小さいころから歌が大好きだった、という花菜さん

―― そんな小さい頃からコンテストに出られていたんですね。

そうなんです。
初めてコンテストに出たのは、8歳のときの地元のコンテストで、そのとき、ありがたいことに賞をいただいたんです。
賞金と副賞をいただいて……それで、もうこれで生活できるんじゃないかと思って(笑)
それからは毎年、色んなコンテストに応募するようになりました。

歌自体は、8歳以前から、身内の結婚式とかで歌っていました。
人前で歌ったのは、4歳のときに結婚式で歌ったのが最初だと思います。

そのころは、松田聖子さんの「あなたに会いたくて」っていう曲が好きで、ずっと歌っていて、多分、私が一番最初に覚えた曲はそれなのかな、って思っています。

広島アクターズスクール時代について

Q. スクール入学時代やレッスンの内容についてお話を聞かせてください。

広島アクターズスクールに入学したのは10歳のときで、そこから6年間通いました。
最初はレッスンのある週末だけだったんですが、自分たちでレッスンできる環境もあったので、
学校が終わった後とかも時間を見つけて行くようになりました。

何も知らない状態で入学したので、最初はまず発声や発音などの基礎からトレーニングを受けました。
このトレーニングは、ある程度歌えるようになってからも、毎回のレッスンの前に準備運動みたいなものとして続けていました。

ちゃんと形として、教えていただいたものとしてはそれくらいで、
一番教えてもらったものは、自分で歌うだけではなく、人前で歌うとき、パフォーマンスとして何ができるのか、
アピールの仕方とか、10歳のころからそういったことを学べたのは大きなチャンスだったと思います。

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日々勉強をかかさない、という花菜さん

Q. レッスンの中で、もっとも衝撃を受けたポイント、印象に残った点は?

「とにかくたくさん音楽を聞きなさい」、
「好き嫌いに関係なく、幅広く聞きなさい」と言われて、
昔から聞くのも好きでしたから、たくさん聞いていたんですけど、
それでも全然足りないことを自覚しました。

そういった中で、聞くことが一番の勉強だということを学びました。
基礎的な練習ができたあと、人前で歌う、ということができるようになるためには、
聞くものから学ぶしかない、ということを言われたんです。

それは今でも意識していて、曲を書くときなどにも意識していて、
まずは色んな曲を聞いて、情報を集めることを大切にしています。

Q. 洋楽がお好きとお聞きしましたが、どういうジャンルの音楽を聞かれるんですか?

ジャンルは幅広く聞きますね。初めて洋楽を聞いた時は、特にR&Bを聞くことが多かったです。

小学校2年生くらいまで、神戸に住んでいた時期があって、そのマンションの1階がCD販売のお店だったんです。
そこで昔の名盤が安く売っていて(笑)
限られたおこづかいで、そういうCDばかり買っていたら、そこで買ったものの中に、ホイットニー・ヒューストンとか
有名アーティストのアルバムとかが、たまたま入っていて、そこから洋楽にハマりはじめました。

Q. 自分が一気に上達したな、と実感した瞬間はいつですか?

ないです(笑)

入学して、まずは初心者クラスに入るんですけど、初めての発表会で、人前で歌わせてもらって、根拠の無い自信はついたんです。
ただ、練習を重ねて、一つ上のクラスにいくと、最初は全然マイクがもらえない。

そこで上手い、って褒められることも絶対にないですし、
その繰り返しで、常にライバルを意識して、クラスが上がるとまた新クラスの一番下からスタートなので、
追いついたとか、安心できた、という気分はずっとなかったです。

各クラスで年が下の子から上の子までライバルのような関係の子もいました。
中でも、一番良い刺激を与えてくれるライバルのような方は、今でも仲が良くて、一緒にご飯とか行ったりしています。

2度の変声期、挫折からCUBEへの所属まで

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2度の変声期を乗り越えた経験を語る

Q. 今までで挫折やスランプがあった時期を教えてください

私、中1で変声期が2回来たんです。

そういうのって、女の子では珍しいですが、歌っていても、上(の音程)は全然出ないし、風邪を引いたときのような状態がで、上手く声がでない時期が1年くらい続いて……。

1回変声期を乗り越えた後、2回目の変声期が来たのも自分で分かってしまって、
しかも、そのときに小結節(しょうけっせつ)、ポリープの手前みたいなものも、できてしまったんです。結局 小結節のほうは、薬で何とかなったんですが、一時は歌を辞めようかなとも考えました。

Q. それはツライですね。その時期をどうやって乗り越えたんですか?

もともと私を担当していた先生が、オペラ出身の方で、声の組み合わせや声帯の使い方で、色々な声を作れるんだよ、
ということを教えていただいたんです。

変声期が起きてから、その声帯に慣れるまでをどう過ごすかによって、
今後の声が全然変わってくる、ってことを言われて、逆に声をつくるなら「今しかない」って言われて。
私の今の声は、その1年間に作りあげたものなんです。

それで、ちょうど2回の変声期が終わったあと、CUBEさんに応募して、最終的に所属が決まって。
先生に出会ってなかったら、今の私は無いと思います。

デビュー、上京後の音楽活動

Q. 上京したキッカケは?

「クヌート」という映画で、歌を歌わせていただくことになって、そのタイミングで上京しました。

上京した後、仕事が少ないうちは、自分で曲を書いて、ライブを繰り返していました。
月に1-3回。自分でライブをやるとき以外も、ライブハウスやイベントにも呼んでいただけていたので、
とにかくその期間は、自分のパフォーマンスを磨く期間だと思って、ライブを続けていました。

Q. 作詞や作曲はどのようにして行うんですか?

作詞するときは、家にいても書けないので、鎌倉とかまで小旅行をしたり、とにかく外に出て、
知識やインスピレーションを受けて書くことが多いです。

詞ができたら、家に戻って、それを元に曲を作ったり、
ただ単にストックしておいて、あとで出来た曲とくっつけたりしてみることも多いです。

反対に、作曲するときは、外ではできないので、家のパソコンを使ってます。
外にいるとき思いついたときはアイフォンを使ったりもしますが、基本思いついてから完成するまではパソコンにかじりつく感じです。

複数のことを同時進行するのが苦手なので、毎回1つの曲を集中して作るスタンスです。
ただ曲を作っている最中に、気になった点や疑問点について勉強し始めたりして、それたりすることはあります(笑)

音楽劇という新たな挑戦

2015/8/10(月)から8/30(日)まで、Bunkamuraオーチャードホールで開催、テラヤマ80×ニナガワ80のアニバーサリー・イヤーに贈る幻の音楽劇「青い種子は太陽のなかにある」(作:寺山修司 演出:蜷川幸雄)に、「マリー」役での出演が決定した花菜さん。現在の心境や舞台に対する思いをお伺いしました。

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音楽劇「青い種子は太陽のなかにある」は、2015年8月10日(月)より公演中!

Q. ミュージカルの出演は、初めてですか?

小学生のころに、赤毛のアンっていうミュージカルがあって、それが初めての出演です。

自分の中で、挑戦してみたいと考えていた時期もあったんですが、なかなか機会がなくて。
ただ最近になって、事務所の方から、やってみないかというアドバイスを受けて、去年初めて、宮本亜門さん演出の「ヴェローナの二紳士」に出演させていただきました。

シンガーとして活動しているときは、ずっと自分1人の都合で物事が動いていたので、最初は、集団行動に戸惑いがありました。
でも、団体行動でやるときは、自分の意志やわがままは必要ない、ということに気付いて、
舞台というのは、人数がいる分、まとまったときの力はすごいというのは感じることができました。

Q. 今回のオーディションの審査内容は?

実際の台本の中から4ページで一人5分ほど、歌と演技を実際にやっての審査でした。

自分含め、12人の候補の方がいて、みんなミュージカルに出られている方ばかり。
個人的に知っている人たちばかりだったので、「あの方がいる、すごい!」みたいな思いもあって、緊張しました。
でも自分自身、このオーディションに賭けていたので、今まで自分がやっていたことを出しきろう、と思って全力で臨みました。

審査の結果は、その日の夜に届いたんですけど、合格の連絡をいただいたときは、夢じゃないかと思いました。

最初のうちは、この環境にいさせてもらえてすごいことだ、って少し浮ついた気分だったんですが、今はそれどころじゃないです(笑)
まだ初日もきていないので、しがみついてでも頑張らないといけないと思っています。

Q. 仕上がりのほうは?

まだ正直不安な気持ちはありますが、それに対して費やした時間がイコール自信になると思うので、
残り15日、「やりきるしかない!」という思いでいます。

今後の展望について

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歌でも音楽劇でも届けたい気持ちは変わらない

Q. 最後に花菜さん自身の、今後のアーティストとしても目標を教えてください。

私、私生活とかで、できないことがすごい多い人間なんです。
自分の中で、それがコンプレックスで。でもそれは生きていく上でがんばるしかないな、と。

ただそれ以外で、自分ができることで、かつ人に求められていることが歌しか無かったので、
やっぱり、この仕事で何とか成功したいという気持ちが強いです。

自分が言われた言葉で、心に留めておきたい言葉で
与えられたことは世に返していくべきだ
という言葉があるんですが、

自分も、自分の声を通して、歌でも、ミュージカルでも、色んな人に勇気や希望を与えていけるような人になりたい、と思っています。
それが自分の作品であっても、人の作品であっても、変わらず届けていきたいです。

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インタビュー協力: 花菜 (カナ)

1992年7月29日広島生まれ。歌手、アーティスト。

幼少の頃から洋楽の洗礼を受け、Mariah CareyやWhitney Houstonに憧れ、歌い始める。
爆発力のあるライヴパフォーマンスが魅力。
都内ライブハウスを中心にライヴ活動中。
昨年からはミュージカルへの出演で活動の幅を広げる。

オフィシャルブログ「奏でるノート」
http://ameblo.jp/kananote-blog

公式Twitter
@KANA_BREAK

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取材協力: キューブ

新たな才能との出会いを生み出し、次世代のスターを発掘していきます。

キューブでは、藤木直人を筆頭に、中越典子、生瀬勝久、古田新太など、ジャンルを問わず幅広く活躍する俳優が多数所属しています。ミュージシャンではいきものがかりと、俳優だけにとどまらず第一線で活躍するアーティストも輩出しています。
また、マネージメントの他に、音楽、演劇、TVの企画・制作・宣伝などの業務を展開しており、2011年には渋谷に新劇場「CBGKシブゲキ!!」をオープンするなど、新たなエンターテイメントの可能性に常に挑戦し続けています。

この記事を書いた人:narrow運営チーム