モデルを目指したいと夢見ている乙女達へ。
モデルの仕事をこなしていくためには、ただプロポーションが抜群、顔が可愛いだけでは成り立ちません。
モデルの仕事も、美容師や調理師同様に、学んでマスターしなければいけないスキルがあります。
今回は、プロのモデルとして活躍していくためのスタンバイも兼ねて、マスターしておくべき知識やスキルについて紹介していきます。
モデル業界で使われている専門用語について知ろう!
モデルを目指している方へ。
モデルの仕事を始めるためには、まずはモデル事務所や芸能事務所に登録して、そこからオーディションを受けて仕事を勝ち取っていく仕組みになっていっます。
そんな時に一人で現場に行ってスムーズに仕事を勧めていくためにも、業界用語についてしっかり理解しておく必要があります。
ファッションやモデルの仕事でよく使う業界用語には、下記のような物が挙げられます。
●AD(アド)
アドバタイジメントの略で、広告や宣伝の事です。
●AD(エーディー)
アートディレクターの略で、雑誌や広告の美術担当者の事です。
ヘアメイクやカメラマンに指示を出したり、映画やテレビ業界では、演出家の助手なども勤めています。
●アングル
角度や構図を意味する言葉で、写真撮影の時によく使われるので、しっかり覚えておきましょう。
●アウトフォーカス
ぼかし撮影の事です。
焦点をぼかす特殊な効果を出す撮影法です。
●コレクション
ファッションデザイナーやアパレルメーカーが開催する、舞台ステージなどを使って新作のデザインを披露する展示会の事です。
ファッションショーとも言います。
●プレス
アパレルメーカーの広報担当者で、自社製品をアピールする際の担当者なので、オーディションや撮影現場で接する機会があるかもしれません。
●コンセプト
考え方や概念、方針を意味します。
ファッション雑誌の撮影やCMの撮影、ファッションショー(コレクション)では、コンセプトとなるテーマを与えられる事があるので、そのコンセプトに合わせて自分を演出していくテクニックが求められます。
●ピーカン
晴れの天気の事です。
屋外撮影の天候チェックは重要なので、しっかりと覚えておきましょう。
●マイマイ
モデルが着ている洋服や髪に風を送る送風機の事で、形がかたつむりに似ているのでこのように呼ばれます。
上記のようなモデルやファッション、マスコミの業界用語を予備知識として蓄えておかないと、現場で周りのスタッフが何を言っているのかわからなくなるので、現場に出る前までにはしっかり覚えておきましょう。
モデルは演技力を鍛えるべし
モデルに必要なスキルとしては、ポージングやウォーキングの他にも、演技力があります。
演技力を活かす仕事には、下記のような例が挙げられます。
●ブライダルショー
ウェディングドレスを着て花嫁になったような雰囲気を醸し出さないといけないので、清純さやエレガントなイメージが求められます。
一生に一度の晴れ舞台に挑む気持ちで、天使のような優しさに包まれた笑顔を振りまく必要があります。
ロングドレスを着こなさないといけないので、気品に満ち溢れた演技が要求されます。
●TVCMファミリー編
メーカーのTVCMの仕事で多いのが、ファミリーで集うシーンです。
もちろん仕事上で初対面のモデル達といかにも幸せそうな家族の役を演じる必要があるので、モデル事務所や芸能事務所に所属したり、撮影やポージング、ウォーキングのレッスンだけでなく、演技のレッスンも積極的に受講するようにして下さい。
●ファッション雑誌の撮影
ファッション雑誌の撮影でも、OLの通勤スタイル、女子大生役、デート服、パーティードレス、アウトドアカジュアルスタイルといった風に、テーマによって着る服もいろいろです。
そのテーマとファッションに合った表情やポーズを決める必要があるので、失恋した時の表情、初恋の人を見つめる表情、新入社員ならではのフレッシュな笑顔、彼と熱々デートの時の表情といった風に、カメラマンに求められる表情を瞬時に引き出せるように訓練していく必要があります。
上記に説明したように、モデルの仕事で演技力を求められるシーンは数多くあるので、演技力を高めるためにも千差万別な表情やポーズが取れるように訓練していって下さい。
モデルとして活躍していくためには準備金も必要!
これはモデルに限らずに芸能界の仕事の多くがそうなのですが、収入が非常に不安定です。
ごくまれにファッション雑誌の専属モデルの仕事が入ってくる人も一握りぐらいいるようですが、それも長くでも1年契約といった形がほとんどです。
モデルの仕事を続けていくためには、もしもモデルの仕事が入ってこなかったとしても、毎日スキンケアやヘアケア、ダイエットに励んでいきながらいつでもオーディションに挑めるようにベストコンディションをキープしていく必要があります。
他にもお金がかかる要因として、オーディション会場となるクライアントの会社や撮影現場がかなり遠方であったとしても、自費で出向いていかないといけないといった事が挙げられます。
特にブライダル関係の仕事や山や海、観光地での撮影の場合には、市外、県外といった大移動をする事も多いので、そんな時に交通費がかさむ事もあります。
そういった時に準備金がないばかりにスキンケアやヘアケア、ダイエットがしっかり出来ていなくてベストコンディションが保てない、オーディション会場まで行く交通費がないといった理由でモデルの仕事を途中で断念してはもったいないので、モデルとして活動していくための資金をしっかり貯めておいて下さい。
収入を安定化させるコツとしては、モデル業以外にもスケジュールに融通の効く仕事を持つ事です。
プログラマー、ライター、ネイリスト、ウェブデザイナー、ネットショップ経営、ベビーシッターなど現代ではフリーランスとして働ける仕事もたくさんあるので、いろいろなスキルや資格を身に着けておいて空いた時間に少しでも多くの収入を得られるように頑張って下さい。
まとめ
今回は、モデルとして活躍していくために、事前に覚えておきたい業界用語の説明や身に着けておいた方が良いスキル、モデルの収入の事について解説してきました。
モデルの仕事は華やかでカッコいいですが、続けていけるのはごく一握りの人というのが現状なので、まずはモデル事務所や芸能事務所にしっかり腰をすえて、レッスンに励みながら少しずつステップアップしていけるように頑張って下さい。