女優になるためにオーディションはつきものです。仕事を名指しでもらえるまでは、オーディションを受け続けなくてはいけません。そのためにもレッスンは欠かせないものです。ですが、養成所でレッスンを受けたいと思っていても、いつまで続くのかわからないと不安になると思います。そこで、私の体験談を交えながら、不安解決のためにヒントを紹介します。
女優オーディションに養成所は必要?
あなたが演技のことを何も知らないで、女優オーディションに勝ち残り、いきなりここで演技をしなさいとドラマに出演したとしたら、素晴らしい演技ができる自信はありますか?「はい」というあなたは、度胸のある素敵な人だと思います。「いいえ」と答えたあなたは、それが普通の感覚だと思います。「はい」と答えた人も、実際の現場に立つとどうしたらいいのかわからない感覚に襲われるはずです。
やる気をみせるのは、とても良いことです。ですが、演技は他の人になりきってその世界に浸らないといけません。全くの初心者が演技力を問われる役をいきなりもらっても、やはり素人は素人。女優としてやっていくのなら、演技の基本を襲われる養成所のレッスンは必要です。
他の女優さんはどうしているの?
あまり公にはされていませんが、ある有名な女優さんも養成所でレッスンを受け続けています。努力の結果、オーディションで朝ドラの仕事をつかみました。有名な女優になっても自分に足りない部分があると感じたら、養成所のレッスンを受けることが当たり前といわれています。もちろん、どの養成所に誰が通っているのか、詳しい話は出来ませんが、レッスンはいつまでも続くと思っていたほうが良いです。
他人にレッスンを受けたほうが良いと忠告をされてから、嫌々養成所に行っても良い結果は招きにくいです。もっとステップアップしたい、こんな女優になりたい、そんなイメージを現実にするためにも、養成所でのレッスンはオーディションを勝ち抜くための秘策なのです。
養成所で何をしているの?
養成所のレッスンでは、滑舌を良くするための発声練習、腹筋を鍛えるためのストレッチ、演技指導などを行います。発声練習では大きな声を出すために、お腹に力を入れて腹筋を使います。だからこそ、腹筋を鍛えるストレッチは大事です。私の場合、ストレッチは、おこなっていて息が上がってしまうほど、キツイものでした。
滑舌の練習に「あめんぼあかいなあいうえお」という北原白秋の詩を使います。とても楽しい詩なので是非サイトで検索してみてください。他にも「あえいうえおあお」「かけきくけこかこ」とあいうえお順に大きな声で、発声練習を腹筋を意識しながらレッスンをしました。
また、「外郎売のセリフ」という言葉を聞いたことはないでしょうか。「せっしゃ親方と申しますは」で始まる江戸言葉のセリフなのですが、全部暗記する必要はありませんでした。面白かったのは、そのセリフに感情を込めて様々なパターンで読み上げる練習です。同じセリフでも「喜怒哀楽」の感情移入をすることで感じがガラリと変わります。
ですが、今の養成所では、「外郎売のセリフ」はあまりやらないと聞いたことがあります。女優オーディションの合格を目指すのなら、家での練習に取り入れてみてはいかがでしょうか?
その他にも、即興で劇をしたり、自分が動物になったつもりで演技をしてそれが何かを当てるというゲーム感覚のレッスンを受けました。
演技力を身に付けるために
女優にとって大切なのは、表現力といかにその役になりきるかです。自分の世界に他人を入り込ませるためにも、しっかりとした基礎力が要求されます。その基礎力を作るために、養成所があります。養成所のレッスンを受け続け、自分の演技力に磨きをかけます。オーディションに合格するためにも、長い目でレッスンを考えたほうがベストです。