「何個もオーディションを受ければ、どこかには受かるだろう」 あなたはこういった甘い考え方をしてはいませんか?芸能界はそんな簡単ではありません。たとえ才能があってもオーディションを開催する意味を理解しないと合格は難しいのです。今回は、そういう方たちのために、審査段階別で見られるポイントの数々を紹介したいと思います。
【一次審査】真実を書くだけでは落ちやすい!
一次審査では基本的に『書類審査』が取り入れられています。履歴書に写真を貼り付け、いくつかの質問に答えるというのがオーソドックスな形式になるでしょう。
この審査段階では主に「応募者の方向性」を見ています。方向性というのは、言い換えれば「目指すべき業界」のことです。あまり身長が高くないのに、高身長を必要とするモデル業界に応募すればもちろん落ちます。歌えないのに音楽業界に乗り出しても難しいでしょう。
つまり、主催者側が必要としている要素を全く含んでいない場合、高確率で落とされてしまうのです。真実を書く事は大事ですが、少し主催者側の意を酌んで、そちらに寄せた書き方をするのも必要でしょう。もちろん、書いた以上には対応できるようにしてくださいね。
【二次審査】芸能界でやっていけるのか?
二次審査からは『面接審査』が取り入れられます。この面接では軽く実技を見ます。その業界における基礎を確認していると言ってもいいでしょう。
しかし、一番重要視されているのは技術ではないことをご存知でしょうか?もちろん上手いに越したことはありません。でも、この段階で主催者側の欲する情報を提供しなければ落ちやすいので、しっかりと把握しておきましょう。
では一体何を求められているのか。それは「芸能界でやっていけるかどうか」なんです。芸能界でやっていくには技術だけでは難しいものがあります。それと同時に必要とされるのは人間関係です。社会人の基礎を確認していると言ってもいいでしょう。
最終審査で気づいた場合、合格対象には入りません。つまり本来なら他の応募者に与えられたチャンスを一つ失ってしまいます。こういった機会の損失を防ぐために、主催者側は早めの段階で確認しているのです。
とりあえず敬語は見直しておきましょう。間違った敬語は時に相手を侮辱することになるので、絶対注意です!
【三次(最終)審査】あなたの実力を示す最も重要な審査!
三次、または最終審査からは、主催者側の偉い人や著名人を招いて本格的な実技審査をするようになります。この段階まで到達できた方は、他のプロダクションから声がかかることも多いです。今までの審査が重要だということがよく分かりますね。
話を戻しまして、この審査段階で何を見られているのかを確認しましょう。ずばりそれは「実力」です。二次審査と違って、技術の上辺だけではなく本質的な部分にも触れていきます。
意外なことかもしれませんが、審査員にとっては「伸びしろ」も実力のうちに入るようです。そのため、群を抜いて上手い人ではなく、ある程度上手い人が合格してしまう、こういったケースは少なくありません。
結局のところ、この段階まで来たらあとは「全力を出す」しかないでしょう。悔いが残らないよう尽力すれば、自ずと合格も見えてきます。自分を信じて、最高のパフォーマンスをしてください!
簡単にですがオーディションの流れと審査ポイントを確認してきました。参考になったでしょうか?芸能界はあくまでもビジネスです。必要だと思われれば採用、不必要だと思われれば不採用。これは一般企業と何ら変わりありません。芸能界デビューをしたいなら、オーディションの分析は必要不可欠です。過去のオーディションを参考にしながら、必要とする人材を独自に解明し、それに寄せていくのが合格への最大の近道かもしれません。