今やテレビや映画、CMでも子役は引っ張りだこで、子供オーディションも頻繁に行われています。ここでは主に幼稚園から小学校低学年程度のお子さんに限定して解説します。
お子さんがこの年齢なら日頃は主にお母さんが相手をしているはずです。お母さんが日頃お子さんと接する際、どう接すればオーディションに合格する実力を身に付けられるかをご説明しましょう。
日頃から歌や踊り、演技で遊んで、慣れてもらおう
お子さんはTVなどから流れる歌や踊りを真似することが多いものですが、それだけでなく、ドラマやアニメなどの演技を真似してみるようにお母さんが促してみましょう。これは真似や演技が上手くなるためではなく、歌や踊り、そして演技をすることに違和感を感じずに、慣れさせるためのものです。
子供オーディションではこれらのことが課題になっている場合も多く、普段からやり慣れていることなら例えオーディションであっても、また初めての人の前であっても、楽しみながらイキイキとできるようになるからです。
テレビの真似は子供たちにとって最高のレッスン
子供には感情を素直に受け止め、ストレートに表現する能力が備わっています。大人なら雑念が入って上手くできない事でも迷うことなく表現できます。それは上手く見せようとか、かっこ良く見せようとか、恥ずかしいなどの余計な雑念を持たないからです。そしてシンプルだからこそ、真似をしている時の子供の感情は、真似していることと自然に同調するように動きます。そのため、子供が歌や演技などの真似をするのは感情を表現していることと同じことになり、子供オーディションを勝ち抜くための最良のレッスンになるのです。
ともかく褒めることで喜びを実感させることが大事
子供本人が子供オーディションに合格して、芸能界でのデビューを夢見ているのであれば別ですが、ほとんどの場合、子供には明確な意思がないのが普通でしょう。
そんな場合、オーディションに合格するために歌や踊り、演技が上手くなるような厳しい指導をすることは逆効果です。子供たちにとっても苦痛でしかありません。
子供が歌や踊り、演技を真似し始めたら、ともかく褒めてあげましょう。「すごいね、そっくりだね」と褒めることで、お母さんにもっと褒めてもらうためにはどうすれば良いかを自ら考え始めるようになります。そして真似が少し違ってきたと思ったら、「すごく上手いけど、こうやればもっと上手くなるね」と優しくアドバイスしてあげてください。
きっと自分から進んでもっと上手くできるように努力してくれるはずです。
子供には子供時代にしか表現できない感性が備わっています。その感性を精一杯引き出してあげることがお母さんの役目です。そしてそれができれば、子供は自分なりに上手くできるように考え行動し始めます。
決して厳しいだけが子供の才能を伸ばすのではないことを理解してあげてください。