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  • 2019年03月15日

現場発!歌手・ミュージシャンになるなら知っておきたい21の業界用語

音楽業界には、たくさんの『業界用語』があることを知っていますか? 一般の人からすると、ちょっと意味が分からない不思議な言葉もあるので、初めて聞くと驚くかもしれません。
事前に業界用語を少しでも知っておけば、プロデューサーや制作の人から「この子は話が通じるし、仕事がしやすいな!」と思ってもらえるでしょう。
実際私は作詞家として音楽業界で仕事をしていますが、業界用語は大切だなとつくづく感じることが多いです。

そこで、今回は「将来は歌手になりたい!」、「歌手として仕事をもらえるようになりたい!」という人のために、歌手を目指す人が知っておくべき最低限の業界用語を紹介します。
歌手を目指している人はもちろん、アイドルや作詞家、作曲家など『音楽・芸能界』を目指している人も参考にしてみてください!

歌手を目指す人が業界用語を知っておくべき理由

音楽業界では、当たり前のように『業界用語』が飛び交います。業界用語を知っていて当たり前という考えの人が制作側には多いので、業界用語を全く知らないと仕事になりません。
「歌手なのだから歌えればいいのでは?」と思うかもしれませんが、歌手はレコーディングをして、ライブをして終わりではありません。
1枚のCDが出来上がるまでに、何度も打ち合わせしたり、会議したりします。このような場面で、業界用語を使うことが多いのです。
また、レコーディング中やライブのリハーサルでも業界用語はたくさん使われます。

業界用語を全く知らないと関係者と意思疎通ができなくなり、業務が遅れてしまうでしょう。
そうなると、周りの空気がピリピリし始めて、次の仕事の依頼が来なくなるかもしれません。
歌手として活動し続けるためにも、業界用語をある程度知っておくことはとても重要なのです!

業界用語を知っておくメリット

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私は作詞家として現場に行くことがあるのですが、業界用語が通じる歌手の人とはとても仕事しやすいですし、業務もスムーズになります!
私たちのような制作側は、相手も業界用語を知っているものだと思って会話するので、全く知らない人が来るとびっくりしてしまうくらいなのです……。
実際に以前、制作側の人が「業界用語を全く知らないなんて歌手としてどうなの?」と言っているのを耳にしたこともあります。

何も完璧に覚える必要はなく、『最低限の業界用語』を知っておけば大丈夫です。
あらためて、歌手やミュージシャンをを目指す人が業界用語を知っておくメリットでをまとめました!

1.業界用語を知っていると歌手として認めてもらえる
2.次の仕事に繋がりやすい
3.制作陣とのコミュニケーションが捗る
4.仕事が巻く(巻くは業界用語で早く終わるという意味)

音楽業界で成功したいなら、最低限の業界用語は押さえておきましょう。

歌手を目指す人が知っておくべき最低限の業界用語

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いきなりたくさんの言葉を覚えると頭がパンクしてしまうので、作詞家として現場に行く私が本当に必要だと思う、最低限の業界用語を紹介します。21個あります。

・アー写(アーティスト写真のこと。CDのジャケットなどで使う)
・イントロ・あたま(楽曲の前奏部分のこと)
・アウトロ(楽曲のエンディングのこと)
・朝一(朝一番のこと。昼までこの表現を使うことが多い)
・アゴ(食事代のこと)
・アシ(交通費のこと)
・マクラ(宿泊費のこと)
・インスト(歌の入っていない楽曲のこと)
・ウタもの(歌の入っている楽曲のこと)
・押す(スケジュールが予定よりも遅れていること)
・ゲネプロ(本番さながらのリハのこと。関係者を招くことが多い)
・サビ(楽曲で1番盛り上がる部分)
・サビあたま(いきなりサビから始まる楽曲のこと)
・Cメロ(サビのメロディーのこと)
・デモテ(デモテープのこと。宣伝用の見本としてよく使う)
・パーカス(パーカッションのこと)
・倍テン(倍のテンポのこと。ダブルテンポやダブルタイムという人もいる)
・ハシる(曲のテンポが早くなっていること。言われた場合は遅くする必要あり)
・PA(ステージ音響のこと。ライブ会場でよく使われる)
・メロ先(メロディーを作ってからから詞を書くこと)
・詞先(詞を書いてから曲を作ること)
・セトリ(当日ライブで演奏する曲目と曲順のこと)

これらの業界用語以外にも、歌手を目指しているのならば『音楽用語』や『音楽的知識』は学んでおく必要があります。
ただ歌が上手いだけでは、歌手になれません。
知識あってこそなので、実技練習以外にも教材を使っての勉強もしておきましょう!

まとめ

歌手を目指す人が知っておくべき最低限の業界用語を紹介しましたが、いかがでしたか?
まずは今回紹介したものを覚えてみてください。
覚えることで周りの人とコミュニケーションが取りやすくなり、次の仕事にも繋がりやすいですよ!

この記事を書いた人:山岸京介