以前は痩せたモデルを起用したがる企業やブランドもたくさんありました。モデルにとって痩せていることは大きなメリットであり、チャンスを呼び込むためにも痩せた体型を維持しなければなりませんでした。
しかし近年では痩せすぎのモデルはどんどん仕事が減ってきています。ガリガリにやせ細っているとイメージが悪くなってしまうため、企業が使いたがらないのです。
ただ痩せるのではなくきれいになることを目指す
モデルになるためにダイエットをするのであれば、痩せることを目指すのではなくきれいになることを目指しましょう。引き締まった体とつやのあるみずみずしい肌があればモデルとして活躍できます。
正しい食生活を送る
ダイエットをするのであれば、栄養バランスのいい食事を毎日しっかりとるようにしましょう。野菜と肉や魚などのたんぱく質をたくさんとる一方で、甘いものは極力避けます。
食べる時間に気を使うことも重要です。夜遅くに食べることは避けるなどのルールを設けましょう。決めた時間に栄養バランスのとれた食事をとることで、食べながらダイエットができます。
「痩せるために食べない」は誤ったダイエットです。食べなければ確かに体重は落ちますが、体に必要な筋肉も失われてしまいます。
さらに食べないことによって肌に必要な栄養素が補われず、肌荒れなども引き起こします。ストレスも溜まりがちになるので、体だけでなく肌や心にも悪影響を及ぼします。
日常に適度な運動を取り入れる
毎日少しずつでも構わないので運動をするようにしましょう。最初のうちは「駅まで早歩きをする」「目が覚めたら布団の中で5回腹筋をする」といったことで構いません。こうした些細なことの積み重ねが健康的なモデル体型を実現します。
確かに正しい運動の方法で体を動かした方が効果的ではあります。けれども経験の浅い人が「正しいやり方」にこだわりすぎるとかえって運動をしなくなるものです。
「ダイエットをしよう」と思うのであれば、まずは体を動かす習慣を日常に取り入れるようにしてください。少しずつ運動の習慣が身につく過程で正しいやり方も身についていきます。
健康的な体型のモデルが一番好まれる時代
最近ではプラスサイズモデルなどの、ぽっちゃり体型のモデルもたくさん活躍しています。今モデルに求められているのは痩せていることではなく健康的であることです。
今の世の中ではただ痩せているだけのモデルは「不健康」「貧相」などの見た目の印象だけでなく、「不幸」「自信がない」といったネガティブなイメージまで与えてしまいます。
「幸せ」「自信」といったポジティブなオーラは健康的な体から出てくるものです。そして多くの人はそういったオーラを出しているモデルを好みます。健康的な体型はたくさんの人から好かれるためにも必要なものなのです。
ダイエットをする上では健康的な美しさをめざそう
モデルの仕事は多くの人に「一つの例」を見せることです。服の着こなし方を見せるだけであればマネキン人形でもできます。着ているものを見せるだけでなく、豊かな生き方や考え方を写真を通して多くの人に伝えなければなりません。
多くの人の前に出て、イメージを発信する役割を担うモデルは、幸福感や自信が求められます。やせ細って貧相な印象を与えてはいけないのです。
モデルになるためにダイエットをするのであれば、ただ痩せることを目指すのではなく、きれいになることを目指していきましょう。正しい食生活を送り、適度な運動を取り入れることでモデルとして理想的な体型を手に入れられます。
ライター・モデル・作家: 鈴木詩織
1990年生まれ。
2016年に一念発起し、勤めていた会社を退職。以降モデル、作家として活動を開始。
過去に3度のミスコン出場経験を持つ。
結婚後も中国の歴史小説を執筆する傍、モデルとしての仕事もこなしている。