どんな事務所のオーディションでも、審査中に「自己PR」を求められることがあります。
突然審査員から「ここで特技をアピールしてみて下さい」と言われて、慌てた経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
自己PRでは30秒から1分程度の制限時間を設けられることもあれば、時間を気にせずアピールできる場合もあります。ちゃんと準備をして、悔いのないようにしましょう。それでは、オーディションにおける自己PRのやり方や、ウケのいい技の選び方について紹介してきましょう。
自己PRで披露する特技は1つで充分です
まず、大事なのはコンパクトにまとめることです。あまりにモタモタして長いアピールは、審査員の印象を悪くする可能性があります。たとえば、「ダンスとモノマネ、イラストが描くのが特技」だとします。これを全部オーディションで披露することはできません。オーディションは限られた時間しかないからです。
そういう時には、一番得意だと思うものを1つ選びましょう。あれもこれも、と欲張らないほうが合格できる確率がアップします。
ウソの特技をアピールするのは絶対にやめましょう
もうひとつ、忘れてはいけないのが、自分をよく見せようとしないことです。参加者のなかには、「特技としてアピールしておいたらカッコイイかも!」という気持ちから、ウソの特技を書類に書く人がいます。これはやめておきましょう。審査員から「書類にダンスが得意と書いてあるけど、ここでやってみて」と言われることもあります。そこで嘘がバレたら、間違いなくマイナス評価が下されます。自分にできることを、背伸びせずアピールしましょう。
ありふれた趣味や特技は、ひとひねりすることでアピールに変わる
オーディションの自己PRでは、ちょっとひねったアピールが効果を表すこともあります。たとえば「読書」「映画鑑賞」だけでは、審査員の興味を引くことは難しいかも。ですが「毎日読書をしていて、部屋には2000冊の本があります」「映画鑑賞が好きで、週末には名画座を巡っています」と言われると、どんな人なのかちょっと興味が湧いてきませんか?
ありふれた趣味であったとしても、「ここが他の人とは違うんです!」というアピールを付け加えるだけで、ぐっと人の目を引くようになります。ちょっと具体的に説明するだけで、あなたの個性を表現することができるのです。
楽器や道具を使う自己PRはNGなの?
自己PRをする時には、事務所によっては規定があるところもあります。たとえば、道具を使うのは全面NGのオーディションもあるそうです。それでも「どうしても楽器を演奏したい」「道具を使ってアピールしたい」と言う場合には、まずはオーディションの窓口に相談してみましょう。
とはいえ、そこまで細かい制限を設けていない事務所のオーディションも多いので安心して下さい。
ちなみに、楽器の演奏は「荷物がかさみ、審査の邪魔になることがある」「準備に時間がかかる」ことから、好まれないことがあるそう。楽器演奏がOKだったとしても、他の人に迷惑をかけないように振る舞いましょう。
「外国語」「スポーツ経験」「一発ギャグやモノマネ」はウケがいい
それでは、自己PRでどんな特技を披露したらウケがいいのでしょうか。
まず、その場で簡単にできる特技のほうが、審査員も気楽に見られますのでおすすめです。歌やダンスなどはアピール方法としては定番です。
また、「外国語ができる」人はそれをアピールするのもいいでしょう。芸能人にとって、外国語ができるのは大きな武器となります。
「運動神経がいい」ことをアピールしておくのも大事です。野球やサッカー、テニスなどのスポーツで大会に出場したことがある経験は、アピールで使えます。そのスポーツで学んだことのなかから、審査員の前でアピールできることがないか考えてみましょう。
タレントを目指している人は、楽しい特技を見せてアピールするのもおすすめです。一発ギャグやモノマネなどは定番でしょう。落語や漫談もインパクトを残せます。ただし、あまりにもクオリティの低いものは避けたほうが無難です。「誰も知らない人のモノマネ」「一般人にもやりつくされているモノマネ」「下品なギャグ」なども、避けたほうがいいかもしれません。
自己PRで大事なのは、自分のことを伝えることです。自分の印象を審査員にしっかり残すためにも、きちんと準備をしておきましょう。