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  • 2020年01月17日

【俳優・女優必見】稽古における失敗の種類と、失敗から得られることとは?

舞台の稽古をしていて、うまくいかないことはよくあります。
失敗することは、必ずしも悪いことではありません。失敗することによって学ぶこともありますし、新たな発見があるものです。

ただし、失敗にも種類があります。この記事では失敗を3つの種類に分けて解説します。避けたほうがいい失敗、気にすることのない失敗など、それぞれの失敗に対して向き合う上で参考になれば幸いです。

準備不足や不注意での失敗は避ける

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準備不足や不注意での失敗は避けましょう。原因もはっきりしているので、新たに学ぶことはありませんし、明らかに印象が悪いです。
例えば、舞台の稽古で必要なセリフが入っていないというのは明らかに準備不足。周りの人たちに迷惑がかかりますし、セリフが入っていないことによって得られることはありません。
必要な準備を十分にしてから稽古に臨むようにして下さい。

指示されたことを出来なかった場合、原因を探る

稽古では演出家から色々な指示が出ます。単純な動きやタイミングであれば、指示されたことを実行するのはそれほど難しくありません。
一方で、指示が繊細で、簡単に言われたとおりにできないこともあります。
例えば、「相手を思いやりながら罵るようにしてほしい」という指示をされた場合は、必ずしも一発で実行できるとは限らないですよね。

出来なかったときは「なぜ出来なかったのか」原因を探ってみてください。原因を探るという行為が、自分自身の役者としての向上につながります。できないことを、できるる状態にするにはどうすればいいか、理解することはとても重要です。
指示されたことが上手くできなくても、あきらめずにチャレンジしてください。

チャレンジした結果、訂正されるのはOK

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あまりに本番直前だと難しい場合もありますし、思い切ったものばかりやるのは考えものですが、思い切った演技プランにチャレンジしてみるのはとてもいいことです。試してみた結果「やめてくれ」と言われたとしても、それは失敗というよりも「求めているものと違った」だけ。

そして「違う」ということがわかるだけでも、今後稽古をしていく上での参考になります。
自分にいい影響をおよぼすだけでなく、演出家に限らず、他の俳優たちも違った目線で物語を見るきっかけになる場合もありますし、停滞していた稽古の雰囲気をよくする場合もあります。

むしろまずいのは、言われたことをただただこなすだけの状態です。
あまりクリエイティブな状態とは言えませんし、稽古の意味がありません。決められたセリフ、決められた指示の中でどれだけ自由にチャレンジできるかが、俳優の醍醐味の一つといえます。

まとめ

準備不足が原因の失敗はよくないので、しないように努力しましょう。ただ、同じ失敗でもチャレンジした結果の失敗は、次につながるプラスの失敗です。プラスの失敗については、気にせずにどんどんチャレンジして下さい。
失敗を恐れずに、常に向上できる俳優でありたいものですね。

この記事を書いた人:綱斗