アカデミー賞を総ナメにした映画「ラ・ラ・ランド」や、同じ製作チームが手掛けた大ヒット映画「グレイテスト・ショーマン」などの影響もあり、近年再注目を集めているミュージカル。舞台やスクリーンで活躍するミュージカル俳優は、役者を目指す者にとって憧れの1つです。そこで今回は、ミュージカル俳優になるための方法についてをご紹介したいと思います。
ミュージカル俳優に必要なもの
ミュージカル俳優とは、その名の通りミュージカルを専門としている役者のことです。
劇中にさまざまな歌やダンスが挿入されるミュージカルでは、演技力だけでなく、歌唱力やダンスの能力、さらにはそれらを支える体力や精神力も必要とされます。
そのため、ミュージカル俳優は役者の仕事の中でも、特に難しいジャンルの一つとされています。
ミュージカル俳優になる方法
養成所に入る
養成所は、ミュージカル俳優になるための基礎をゼロから学ぶことのできる学校です。発声、演技、ダンスなど、さまざまなカリキュラムを通じて、ミュージカル俳優に必要なノウハウを学んでいきます。
養成所は事務所ではなく学校なので、通うには当然費用がかかります。一般的には、数十万~百万円程度の「学費」が必要になるケースが多いです。
養成所に入るメリットとしては、ミュージカル俳優の基礎が学べるということのほかに、志を同じくする仲間や、業界人とのつながりを作れるという点などが挙げられます。
劇団や事務所が運営している養成所の場合、才能があると認められれば、そのままデビューのチャンスに恵まれるケースもあります。
一方、デメリットとしては費用がかかるという点や、養成所に入ったからといって必ずしもデビューできるわけではないという点などが挙げられます。
オーディションを受ける
現在、舞台で活躍しているミュージカル俳優の中には、オーディションでチャンスを掴んだという人も少なくありません。実力勝負でチャレンジをするなら、オーディションを受けるのはおすすめの方法です。
ミュージカル俳優のオーディションには、大きく分けて「事務所や劇団のオーディション」と「作品のオーディション」の2つがあります。
自分が所属したい事務所・劇団がある場合は、所属オーディションを受けてみると良いでしょう。オーディションに合格して劇団に所属すると、まずは研究生からスタートすることが多いようです。研究生として実際に舞台を経験しながら、ミュージカル俳優の基礎を学んでいく形になります。
一方、作品のオーディションでは、特定の作品に対する選考が行われます。そして、合格するとその作品の出演者としてステージに立つチャンスが与えられます。まったくの無名であっても、その舞台をきっかけに一気にブレイクする可能性のあるオーディションと言えます。
独学や大学の演劇サークルからプロになる人も!
養成所に入ったり、劇団に所属したりすることなく、独学や大学の演劇サークルといったアマチュア活動を経てプロになる人もいます。
その場合は、所属している演劇サークルの舞台などを、ミュージカルや芸能の関係者が観て「才能がある」と感じ、声をかけるというケースが多いようです。
とはいえ、そのようなチャンスを掴めるのはほんのひと握りの人だけなので、着実にミュージカル俳優を目指すのであれば、上記に挙げたような養成所、オーディションなどを経るのが一般的な方法と言えるでしょう。
まとめ
以上、ミュージカル俳優になるための方法をご紹介しました。ライブ感あふれる舞台で、演技をしながら歌って踊るミュージカル俳優は、一般的な役者とはまた違う能力を求められる、ハードだけれどやりがいのある職業です。多くの人に感動を与えられるミュージカル俳優を目指して、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。