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  • 2022年05月20日

「素人」っぽさが武器になる!三重県PRアンバサダーオーディション運営チーム、トラベルジップの星野友明さんにインタビュー

narrowでは、毎月イメージモデルやアンバサダーなど、自治体や一般企業主催のオーディションを多数掲載しております。
今回は特別企画!三重県PRアンバサダーオーディションに携わった2名にインタビューします。第一弾は、トラベルジップの星野友明さんです。

自治体ってどんな感じ?オーディション運営側はどんなことを考えてnarrowオーディションを開催しているの?主催者側から見たnarrowの良さってどんなところ?
そんな、普段とは一味違った内容です♪
オーディションを受けるにあたって、相手の目線に立って考える一助となるはずです。
是非、記事をチェックしてみくださいね!

三重県PRアンバサダーオーディションについて教えてください

開催の経緯を教えてください!

僕がいるのはトラベルジップという会社で、観光サイトを立ち上げたり、観光戦略をたてて集客のためのプロダクト作りをしたり、プロモーション戦略を考えたりする会社なんです。三重県ともタッグを組んでやっていました。
そうやって取り組む中で、三重県庁から、「三重県はコロナ対策にしっかり取り組んでいて、安心安全です」ということをうまく周知したい、とご相談があったんです。
「どう伝えるか?」となった時に、三重県のコロナ対策認証店を一堂に集めた「みえリア」というサイトを元々作っていたので、それを活用しようと。
でも、旅行先を決めるときって、「コロナ対策をしている」という点を第一優先では考えなくて、大体は観光協会のサイトとか、「じゃらん」や「楽天トラベル」といった予約サイトを見ますよね。
なので、まずは三重県に来たいと思ってもらえるようなプロモーションが必要だという話になりました。

―なぜnarrowを使うことになったのですか?

コロナ禍におけるプロモーションなので、やり方が難しいんです。三重県サイドから「他の都道府県よりも安心です」なんて言えないですし。
そんな状況の中で頭に浮かんだのがnarrowでした。
元々narrowの仕組みは知っていたので、三重県が普通にアピールするよりも、オーディションを勝ち抜いた人たちが「緊急事態宣言が解除されたら、素敵な三重県にきてね」と言っている方が自然だと思ったんです。
芸能人を起用して、「仕事だから三重県を推しているんでしょ?」って思われたら嫌じゃないですか。だから一般の方に近い目線で、セミプロとか素人が発信する方がいいと考えました。

―ダイレクトに広告を掲載することは検討されたのでしょうか?

広告って、「週末 温泉」「GW 旅館 おすすめ」とかで能動的に検索しているから、関連したものが表示されるんですよね。
なので、「こういう時期だから旅行もねぇ」って言いながら家でYoutubeを見ている人とか、まだ旅行を意識していない潜在顧客層に対してリーチする手段が少ないんです。
そういう層に届ける為に、三重県に縁のある芸能人にInstagramでの記事を書いてもらおうとかも考えました。でも、やっぱり地元民を活用できるといいなっていう想いがあって。
実際、現地に住んでいる人が一番情報をもっていますし、観光客も地元の声を聞きたいわけですよ。どんな食べ物が旬を迎えたとかね。
僕としては、narrowオーディションは、“その地域から、発信力のある人をスピーディに発見する仕組み”という捉え方をしています。

―一般的に、自治体ではアンバサダーのようなものを募集することはありますか?

自治体では「アンバサダー」を募集してっていうのは普通のキャンペーンではあんまりやらないんですよね。
「ミス○○」とか「○○なんとかレディ」とか、昔からあるものは踏襲されているんですけど、新しくやるのってなかなか難しくて。
でも、僕はコロナ禍での情報発信って、主催者側が言うよりも、実際に住んでいる人が言う方がリアリティが出ると思っています。
なので、フォロワーが多くてルックスも良く、写真の撮り方も上手な人たちが一斉にInstagramに投稿をしてくれるというnarrow企画は、自信を持って三重県に提案したわけです。
オーディション過程でも、参加者が一斉にものすごい数の投稿をしてくれて、その投稿はInstagramに残るわけじゃないですか。
それに加えて、アンバサダーを決めた後も、アンバサダーを起用した動画を撮って、残す。これは大きいですよ。

アンバサダー撮影について教えてください

撮影は、コロナが明けた想定をして行っていたのでしょうか?

どちらにも対応できるように2パターン作っていて、最後に「安心安全三重の旅」ってロゴが出るバージョンと、コロナが落ち着いた時用にロゴを入れないバージョンを作っていました。
あとは、 先のことを見据えて、“withマスク”と、 “withoutマスク”の2パターンを撮っています。
オーディションをしていた2021年の夏頃は、コロナも秋ぐらいには落ち着くとみんな思っていたのですが、実際にはこれだけコロナ禍が長引いているので、ロゴもマスクも2パターン作っておいて良かったと思いましたね。
撮影してるときはちょうど感染者数が減っていたので、運よくいろいろ三重県内を回れたんですよ。
よし動画ができた、プロモーション開始と思ったら年明けにオミクロン株ですごいことになってて。結局公開したのは3月中旬でしたね。

ー1ヶ月で既に5万回再生いっていますよね!

まだまだこれからじゃないですか?
ゴールデンウイークや、GOTOキャンペーンが始まってからが、効いてくるんじゃないかな。動画に加えて、アンバサダーに「優秀施設20選」の取材をしてもらったりもしたんですよね。
今回のオーディションは一過性のキャンペーンではなく、コロナが終わった後もそういう動画や記事は使えますし、「残る」ものが多いnarrowは良いシステムだと思いますよ。

撮影時、アンバサダーのイメージはいかがでしたか?

初めて会ったばかりの3人なのにすぐ意気投合して、第一印象からチームワークが凄くいいと思いましたね。
みんな一つの目的をもって、しかも予選を勝ち抜いてきた猛者なので、予想以上に喋りやすかったのかもしれません。
抜群によかったです。このご時世でも久々に楽しい現場でしたね。

narrowオーディションについて教えてください

実際にオーディションでnarrowを使って良かったところはありますか?

スピード感がありますよね。
普通、オーディションって、いい人を集めてくることに時間がかかるんです。でも、あっという間に200人以上集まりました。審査中、投稿数が増えるのがあっという間で。
過去の写真でもOKにしていたので、現地に写真を撮りにいかなくても「去年の夏の花火大会、コロナあけたらまた行きたい」とかで投稿できるんですよね。
あとは、お取り寄せして美味しいものを食べましたとか。
Instagram投稿自体がオーディションの審査対象という特性上、余計にスピード的にもすばらしいものがあったと思います。
あと、やってから思ったことがもう一つあって。
自治体の今後のPR戦略って、なんでもかんでも東京や売れっ子芸能人に頼るのではなくて「地元民を活用する」ことだと思うんですよ。
地元の人を起用して、その人目線で観光客やまだ三重県に行ったことない人に発信した方が生の意見だし説得力あるじゃないですか。
そういう地域密着型の仕組みがnarrowではできるというのがわかりましたね。
観光ってジャンルの裾野が広いので、飲食でも、ラフティングや乗馬体験なんかの体験プランでも、自分の得意技で投稿できますよね。
今回のオーディションでは、三重県の色々な場所でヨガをやって投稿してくれた人がいたり。
そういうのは面白かったですね。
得意なこと一点突破で勝負できるのが、ふつうのミスコンとか容姿端麗なだけで決めるものとは違う点だと思います。

逆に想定と違った点はありますか?

narrowユーザーの方は芸能人の卵ということで、気取ってたりするのかと思ってたんですよ。でも、実際は皆フランクで喋りやすくて。なんとなく、こういうのに勝ちあがってくる人って、事務所が厳しくて仕事しづらいと思っていたのですが、全然そんなことはなく。
いい意味で思っていたのと違いました。
芸能人を起用すると、写真を全部チェックさせろとか、歯が見えすぎてるとか、髪が風でなびきすぎてるとか、もう使える写真ないじゃん!ってこともあったりするんですよ(笑)
人にもよりますが、自由度が高いように感じましたね。

ーnarrowオーディションと自治体との相性はいいでしょうか?

絶対にいいです。
ただ、県庁や市役所の人に(この仕組みの)良さや、普通のミスコンとの違いを理解してもらうのは難しい。今までにない新しい仕組みですから。
自治体って、InstagramやSNS運用には結構興味あるんです。でも、フォトコンテストとかまではいいとして、ミスコンの一種だと思われてしまったらハードルが高いんですよね。その印象をどうやって払拭するかですね。
僕も、過去の草津温泉アンバサダーの事例をみて、これは三重県でもいけるなと思って依頼した経緯があるので、これからコツコツ実績を積むことが大事だと思いますよ。観光サイドからもnarrowオーディションを積極的に活用していきたいと思っています。

narrowユーザーへのエールをお願いします!

narrowユーザーのみなさん。素人の方が地元を応援するというこの企画で、すごく観光の業界は盛り上がると思ってます。
「プロフェッショナルじゃなく、素人の良さをピュアに訴求していただいて発信する。」そういう「台本のないPR」を観光の業界は求めていますので、みなさんの元気な投稿で観光業界を盛り上げて頂きたいと思います。是非、つかってください。

―取材後記

オーディションの裏方である星野さんのインタビュー、いかがでしたか?narrowの仕組みについて、より深く知っていただけたのではないでしょうか。
narrowオーディションを開催する自治体・企業がどんな点を求めてオーディションを実施しているのかを掴めれば、きっとアンバサダーに選ばれる日も近いはず!
みなさんも、オーディションにチャレンジしてみてくださいね♪

星野友明さんからのメッセージ

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三重県

伝存する最古の正史である「日本書紀」に"満足すべき美しい国"を意味する「美(うま)し国」と記されているほど歴史と豊かな風土をもつ三重県。
伊勢神宮、世界遺産にも登録された熊野古道、鉄板グルメの松阪牛、伊勢エビ、伊勢うどん、赤福や地ビール・地酒、鈴鹿サーキット、なばなの里、ナガシマスパーランド、志摩スペイン村といったメジャースポットから、「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」という知る人ぞ知る三重由来のモノ・コトまで、三重の「食」「風土」「歴史」「伝統」「文化」など様々な魅力があります。

【Instagram公式アカウント】 https://www.instagram.com/kankomie/

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株式会社トラベルジップ

観光事業にはじめて携わる方への観光基礎講座から、マーケティングの各種法則から導き出すその土地に合致した観光戦略の立案、多言語を含む観光ホームページの制作、プロモーションに至るまで観光分野に特化した戦略立案と実行の専門集団。

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星野友明

トラベルジップ専務執行役員。リクルート在籍時には「じゃらん」「ゼクシイ」の営業として旅行業界に携わり、情報誌とインターネットの融合による販促のプロとして業界のWEBビジネスの発展に寄与。
現在は、全国各地の自治体で観光戦略立案や講演会、サイト制作を多数実施。観光戦略立案、WEB構築の第一人者として全国で活躍中。

この記事を書いた人:いいむら ゆう